透析Q&A

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[Q54]HDFとは何ですか?


 

[回答]


このHDFという治療法は、点滴で大量に水分を補いながら、 大量に除水をする、「大量補液・大量除水」の透析です。


大量の(10リットルから20リットルの)点滴を 行いながら、透析をしています。

この点滴用の液を「置換液」と呼んでいます。

この液の成分は、極端なことをいってしまえば、 塩水みたいなものです。


なぜ、一方でたくさん点滴しながら、他方で大量に除水をするなどという ややこしいことをするのでしょうか?


現在主流となっている、血液透析(点滴をしない透析)では、 分子量の小さな、つまり粒の大きさの小さな毒素が効率よく 除去され、中分子と呼ばれる粒の大きめの毒素は、 あまりよく除去されません。


小さな分子には、尿素窒素(BUN)・クレアチニン・カリウム・リンなどがあります (カリウムやリンは「毒素」ではありませんが、透析で除去することは大切ですよね)。

中分子と呼ばれる毒素の代表的なものは、ベータ2ミクログロブリンと呼ばれる 物質で、手根管症候群や、関節痛の原因となったりします。


ダイアライザーの改良によって、この中分子をなるべく多く除去しようという 努力が続けられているのですが、現時点では、ベータ2ミクログロブリンなどを たくさん除去しようとすると、HDFが一番いいことがわかっています。


HDFの利点は、中分子がよく取り除けるだけではありません。

透析中の血圧が下がりにくくなったり、心臓にかける負担が、血液透析よりも 小さいことも知られています。

反対に、このHDFをお受けになる上で、不利になることはありません。

ですから、HDFという治療法は、とてもいい治療だと思っていただいて いいと思います。


少し古いデータなのですが、2001年末で、HDFをお受けになっている方は、 血液透析をお受けになっている方の4~5%に過ぎません。

現在では、もう少し増えていると思いますが、お金がかかる治療なので、 すべての患者さんが、HDFをお受けになるというわけにはいかないのです。


[回答日 2004/2/2]

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