透析Q&A

  • いい透析ドットコム

[Q248]DWや除水の意味がよくわかりません。DWや除水の計算方法も教えてください。


 

[回答]


●DWとは何か?


DWは、その患者さんにとって、体内に余分な水分がない状態の体重です。


余分な水分があると、むくみになったり、心臓に負担を掛けたりします。

透析患者さんでは、オシッコの量が減ってしまっている方がほとんどですから、 透析で水分を除去しないと、体に水分がたまってしまいます。


DWを設定することによって、その患者さんにとって水分量が もっとも好ましい状態を決めるのです。


●DWの決め方


どのようにDWを決めるのかというと、これは簡単なことではありません。

計算式で求められるようなものではなく、一人一人の患者さんに対して、 経験的にというか、試行錯誤をしながら決めていくものです。


適切なDWであれば、透析終了時の血圧が高くありません。

また、むくみがありません。


定期的にチェックをする胸部レントゲンで、心臓が大きくなっていませんし、 胸水も認められません。


反対に、透析終了時に極端な血圧低下や、こむら返り、意識消失などが あったら、それも「適切なDW」とは言い難いのです。


以前は、透析で除水をしていった時に、血圧が下降する直前をDWとする といった決め方がありましたが、これも経験的な決め方です。

ですから、DWは計算式で求めるものではないと考えて下さい。


●除水量の決め方


DWが決まれば、除水量を決めることは簡単です。


透析前の体重をチェックして、DWとの差を計算して、 その分を除水すればよいのです。


たとえば、DWが50kgの患者さんが、透析前の体重が51kgだったとすれば、 除水量は1kg(=1,000mL)ということになります。


実際には、治療開始時に透析回路やダイアライザーの中の 水分(ヘパリン加生食)が体内に入ってしまいますから、 これらも加えておく必要があります。


また、透析中に食事などをする場合には、その食事やお茶などの重さを 除水量に加える必要があります。


そうして、透析治療が終わった段階の体重測定で、DWになっていること、 上の例で言えば、50kgになっているように除水量を設定するのです。


ですから、除水量の設定は、同じ患者さんであっても、 透析をする日によって毎回違っているのです。


[回答日 2009/8/19]

関連記事

(質問のつづき) また、病院によって認知症の患者は治療が断られるとあったのですが、どれくらいの重症度だと断られるのかを教えて頂ければと思います。 [回答] ご質問にあるように、病院によって付き添いをお願いする目安は、かなり異なると思いますので、その点をご承知おきいただき、Q&Aをご覧いただければと存じます。 ●認知症を合併している方の透析治療について ご高齢の透析患者さんが増えており、 それに伴い

[回答] 人工血管によるシャントでも自己血管によるシャントでも同じですが、血液の流れの通りに穿刺をするのが基本です。 ですから、ループ型の人工血管シャントの場合には、A・Vとも上向き穿刺とします。 ストレート型の場合には、Aは下向き穿刺、Vは上向き穿刺とすることがほとんどです。 逆穿刺(A側の下向き穿刺のことですよね)を見たことがないとのことですが、上に書きましたように血液の流れを考えると下向き穿

(質問のつづき) 週3回の通院をしていると仕事に着く時間が少なくなり、それに伴って収入も減り趣味などに割く時間やお金がなくなり、喪失感でいっぱいになります。腎不全以外の病気はなく透析を受け続ければ生存することができる場合でも辞めることはできますか?またなんと医師に伝えれば辞めさせてもらえるでしょうか? [回答] お若い方が、透析治療が必要な腎不全になってしまい「喪失感でいっぱい」とおっしゃるお気持