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「」に対する検索結果が564件見つかりました

  • [Q513]ドライウェイトとは、本当の体重でしょうか。 衣類の重さも入っているでしょうか。

    [回答] ●透析施設で異なっています ドライウェイトが衣類の重さも含んでいるかどうかは、それぞれの透析施設で異なっています。 これは、透析治療の開始時と、治療が終わってから体重をはかる際に、裸ではかることができないため、施設で異なる対応となっているのです。 ●裸での状態をドライウェイトとして設定する場合 裸での体重をドライウェイトとしている場合、体重計で測定した数値から、衣類の重さの分を差し引かなければなりません。 一年を通して同じ服装(パジャマなど)で透析治療をお受けになるのであれば、衣類の重さは変わりませんから、毎回同じ重さを差し引けばよいのです。 しかし、例えば夏は薄着で、冬は厚着になるなど、衣類の重さが変わった場合は、測定した体重から差し引く重さも変える必要があります。 ●衣類を含んでドライウェイトとして設定する場合 一方、衣類を含んだ重さでドライウェイトを設定する施設の場合、透析治療の前後で測定した体重がそのままドライウェイトになります。 衣類分の重さを引かなくてよいので、簡単ですが、やはり季節によって衣類の重さが変更になった場合は注意が必要となります。 薄着から厚着になった場合や厚着から薄着になった場合には、その重さの分だけドライウェイトを変更しなければなりません。 透析をお受けになる方の体重が変化していなくてもドライウェイトは増えたり減ったりしてしまうのです。 そうすると、ドライウェイトの増減が、体重の変化によるものなのか、衣類の重さの変化によるものなのかをきちんと分けて考えておく必要があります。 ●いずれも服装の重さが変わった時には調整が必要 いずれの場合でも、治療をお受けになる際の服装の重さが変わった時には、その分の調整が必要となります。 御質問のドライウェイトは衣類の重さを含むのかどうかは、上記のように施設ごとで異なっているため透析をお受けになる方にとっては、混乱する要因ともなっています。 透析治療をお受けになっているところが衣類の重さ込みのドライウェイトなのかどうかは透析スタッフにお聞きになって下さい。 [回答日 2020/6/29]

  • [Q518]血液透析を受けている89歳の父が、歩行が徐々に困難になりつつあり、動脈硬化も進んでいます。ペースメーカーを右胸に装着しております。送迎バスでの通院がいつまで出来るか心配です。

    (質問のつづき) 入院透析も考えましたが、できるだけ自宅からの通院を希望しています。そこで透析方法として腹膜透析のことを知りました。血液透析からの変更は可能でしょうか。腹膜透析への手順等をご教授頂けましたら幸いです。 [回答] ●腹膜透析への治療方法の変更は可能 血液透析から腹膜透析への治療方法の変更は可能です。 また、腹膜透析から血液透析への変更も同様に可能です。 ●腹膜透析への変更手順 手順としては、次のようになります。 1)まずは、主治医の先生に腹膜透析への変更の御希望をお話ししてください。 2)腹膜透析の場合は、お腹にカテーテルという管を入れる手術が必要と なります。この手術は、通常、局所麻酔で可能であり、1時間程度で終了します。 3)手術の翌日からお腹に透析液(腹膜透析専用のものです)を入れて腹膜をならして行き、3-4日目から血液透析は不要となり、腹膜透析のみでの治療となります。 4)2-3週間程度で退院となりますが、それまでの間にお腹に透析液を入れたり、お腹の透析液を出したりする操作の練習をしていただきます。この操作を「バッグ交換」と呼んでいます。バッグ交換で一番大切なことは、お腹の中にバイ菌が入らないように注意をすることであり、そのために練習をして、担当看護師や主治医のOKが出ると退院となります。 5)退院後は、御自宅に腹膜透析液と、バッグ交換の際に必要な器具が月に1回ずつ宅配便で送られてきます。 6)通院は1か月に1回程度のことが多く、この時に血液検査やレントゲンの検査をお受けになっていただき、腹膜透析がうまくいっているかどうかを確認します。 ●費用や医療施設について こうした宅配にかかる費用まで含めて、すべて保険で認められているため、医療費は血液透析と同じ額となります。 現在、血液透析をお受けになっている医療施設が腹膜透析も行っているのであれば上記の手術、腹膜透析の指導をしてくれます。 血液透析しか行っていない施設であれば、腹膜透析を行うことができる医療施設を紹介してもらえます。 ●ペースメーカーを装着している場合 ペースメーカーが入っていること、動脈硬化が進展していることは腹膜透析の支障とはなりません。 ただし、これまでお腹の大きな手術(胃がんや大腸がんの手術など)をお受けになっている場合は、腹膜透析ができないことがあります。 また、バッグ交換は御本人が行うことが原則ですが、お父様は89歳と御高齢ですので、御家族の助けが必要となる可能性が大きいように思われます。 そうだとすると、お父様の入院中に、御家族もバッグ交換のやり方を覚えていただく必要があります。 [回答日 2020/10/14]

  • [Q516]透析中の液温について教えて頂きたいのですが、液温は何度まで下げてよいのでしょうか。

    (質問のつづき) 意識レベルが低かったり、認知症で自発的に意思疎通を図る事が困難な場合は「寒いです」とは患者は言えませんので悩んでいます。スタッフによっては33度まで下げている事もあって、何が正しいのかが分かりません。 [回答] おっしゃるように、何が「正しい」かは分かりません。 したがって、どうしても経験則での回答になってしまうことを御了承下さい。 ●なぜ液温を下げることがあるのか 液温を下げることは、血圧が低下した際によく行われます。 うまく反応して、血圧が上昇してくれれば、薬剤を使う必要もないので安全な対処の方法と言えるでしょう。 液温を下げても、血圧が全く上がってこない方もいて、その場合には別の対処が必要となりますよね。 ●33℃は下げすぎの印象 何度まで下げてよいかですが、当院では34.5℃までにしていることがほとんどです。これには、きちんとした根拠や証拠(エビデンス)があるのではなく、上記のように経験的なやり方です。 御質問にあげていただいた方は、意思疎通が困難な方のようですが、きちんと「寒い」とおっしゃることができる方は、35.5℃でも寒さを訴えますよね。 かなりがんばれる方でも、34℃がいいところではないでしょうか? 液温を下げた時に寒さを訴えるかどうかにはどうやら個人差があるようです。 けれども、33℃は下げすぎの印象があります。意思疎通のできる方であれば、寒さを訴えるのではないでしょうか? ●ルール作りが透析施設で必要ではないか どこかで線を引いて、それ以上は液温を下げない、というルール作りが、各透析施設で必要だと思います。 私どものクリニックでは34.5℃ですが、患者さんが希望すれば例外的に34℃にすることもあります。 ですので、絶対的な基準ではありませんが、34-35℃くらいと言うのが一般的ではないでしょうか? ご質問者様の透析室のスタッフで話合いをもって、透析責任者の先生とも相談をしながら、何度までならば下げてもよいのかお決めになってみて下さい。 [回答日 2020/8/16]

  • [Q479]透析治療を1日4時間で週3回行っています。 治療中は、テレビを見たり音楽を聴いたりしいますが、ベッド上で寝ているため、体が凝って仕方ないです。

    (質問のつづき) 治療中のマッサージやストレッチなどの行為をしてもらう事は可能でしょうか。 また、治療中に運動をしたり、マッサージ業者を呼んでも良いものなのでしょうか? [回答] ●ストレッチやマッサージについて 透析治療中のストレッチやマッサージですが、姿勢を変える時などに、シャント肢が動くことにより血液回路が引っ張られないこと、同じく、姿勢を変える時などに血圧が不安定にならないことの2点に注意していただければ、特に問題はないと思います。 しかし、理学療法士にストレッチをしてもらえる施設や、マッサージ師が勤務していてマッサージをしてくれる施設は、私の知る範囲ではありません。 ●透析治療中の運動について 運動についですが、透析治療中に運動療法を行うところは増えてきており、私たちのクリニックでも徐々に始めています。 ●外部のマッサージ師の施設内利用について また、外部のマッサージ師を患者さんの依頼により医療機関に来てもらい、施術を受けることについてですが、保険の制約や他の透析をお受けになっている方のプライバシー保護などから難しいのではないかと思います。 これらは、クリニックの考え方によりますので、直接お尋ねになってみて下さい。 [回答日 2018/8/30]

  • [Q365]造影剤を、使用すると体が熱くなることがありますか? 熱くなるとすれば、どのくらいの熱さですか?すぐ冷めますか?

    [回答] 造影剤はいろいろな検査で使用します。 CTスキャンの検査で造影剤を使用する場合は、ほんの少し熱い感じがするか、まったく感じないか、くらいです。 心臓のカテーテル検査では、冠動脈という血管に比較的濃度の高い造影剤が入ります。 このために胸が熱くなる方が多いです。 ただし、これも個人差が大きく、それほど熱くないという方もいれば、すごく熱かった、という方もいらっしゃいます。 いずれにしても、短時間でおさまります。 どんなに長引いても3分間などということはありません。 [回答日 2013/11/11]

  • [Q378]12年前に糖尿病性腎不全となり人工透析を開始。何度か認知症かと疑われる症状があり受診したところ、脳梗塞の跡があったり、脳の萎縮が認められる。

    (質問のつづき) 一般的には血液をサラサラにする治療が行われるが、透析患者の場合は経過を確認するのみとなるとのお話でした。 そこで、認知症について専門的な対処を行っている「物忘れ外来」の受診はどうなのだろうかと考えています。 しかし、もの忘れ外来の医師は透析について専門外でよくお分かりにならないかも知れず、受診の意味があるのかどうか心配しています。 [回答] ご質問の中には年齢が書かれていませんでしたが、文面より、ご高齢の方と拝察してお答えいたします。 ●治療について 糖尿病から腎臓を悪くされて、透析を始めて12年とのことですから、いろいろな症状が出てきます。 脳梗塞の跡があったり、脳の萎縮が認められたりするとのことですが、問題は、この脳梗塞や脳血流の減少が行動異常の原因となっているのかどうかです。 もし、そうであれば、それに対する治療が必要となります。 現在では、透析治療をお受けになっている方に対しても、狭くなっている内頸動脈を拡げる手術治療が行われることがありますし、血液をサラサラにする薬も何種類かあって、それらを使用することもあります。 ●物忘れ外来の受診について しかし、認知症の原因が脳の血流不足ではなく、いわゆる「アルツハイマー病」の可能性もあります。 その場合には、アルツハイマーに対する治療を行うことになります。 この点から、「物忘れ外来」を受診されることは決して無意味ではありません。 むしろ、症状が重症化してしまう前に、一度専門の先生に診てもらっておくことは重要だと思います。 ●受診する際にお勧めしたいこと 物忘れ外来の先生が透析のことをあまりご存じないかもしれないというご心配はもっともです。 ですから、もし物忘れ外来での治療が必要となった場合には、透析の主治医の先生と物忘れ外来の主治医の先生との連絡をきちんとしていただく必要があります。 そのために、まず透析の主治医の先生とよく相談をされて、物忘れ外来を受診する際には紹介状(診療情報提供書)を書いてもらってから受診をしていただくことをお勧めします。 [回答日 2014/6/10]

  • [Q478]透析初めて6月で2年になります。最近、むずむず足症候群になり透析すると我慢できない程になります。1日ビシフロール3粒を透析の日だけ朝二粒飲み始めました。

    (質問のつづき) 薬を飲んでもおさまりません。ムズムズ感はこの先なくなるのでしょうか? [回答] ●むずむず足症候群について むずむず足症候群は、腎臓が悪くない方でも生じることが知られていて、不眠などの原因となり、患者さんをとても悩ませる症状です。 しかも、透析をお受けになっている方の方が、むずむず足症候群になりやすく、また、症状も強い印象があります。 ●お薬について まずお薬ですが、お飲みになっているビ・シフロール以外にニュープロパッチという貼り薬があり、こちらがよく効くことがあります。 それ以外に、飲み薬でリボトリールというお薬を使うこともありますが、こちらは眠くなる方がいらっしゃいますので、透析への通院にクルマの運転をされる場合には注意が必要です。 また、漢方薬に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)というお薬があり、これが効く方もおいでです。 漢方薬は一般的に副作用が少ないですから、私は最初にこのお薬をお出しし、効かない場合には、上記のお薬をお出しするようにしています。 安全性でいうと、ビオチン(ビタミンH)というお薬があります。 私の印象では、効く方は多くありませんが、ビタミン剤で安全性が高いですから、お試しになる価値はあると思います。 ●透析治療での毒素の除去を増やしていくことが大切 最初に書きましたが、むずむず足症候群は透析をお受けになっている方に多いことがわかっています。 その原因は尿毒素によるものと考えられています。 ですから、お薬で症状を抑えながら、透析治療での毒素の除去を増やしていくことが大切です。 例えば、ダイアライザーを大きくするとか、透析時間を延長するなど、あるいは、治療の方法を血液透析から血液濾過透析という方法に変更するやり方もあります。 主治医の先生と相談をしながら、お薬や透析治療の方法を選択してみて下さい。 [回答日 2018/8/13]

  • [Q546]夜の生活ができません。私としたくないの?と聞いたら、自分はもう勃たないから、あまりしたくない、と言われました。

    (質問のつづき) 主人は週3回の透析を受け体力もないのは本当にわかっています。私が精神的にしんどくなりました。 [回答] 透析をお受けになっているご本人にとっても、パートナー様にとっても大切な問題ですね。 ●透析をお受けの男性でみられます 透析をお受けの男性では、勃起不能や勃起持続時間の低下を認めることがしばしばあり、このため、性行為に関心がなくなったり、性欲が低下したりすることが多いことが知られています。 ●原因について 確かに、血液透析は疲れる治療ですが、原因は御心配されているような体力の低下だけではなく、心の問題や、内分泌=ホルモンの問題などが、複雑に混じり合っていることが推測されています。 原因となるホルモン異常としては、プロラクチンというホルモンが高くなってしまうことが起きるのですが、通常の血液透析での検査では、このホルモンを測定することは ほとんどありません。 ●対応策について 御主人が透析の主治医の先生と相談をされると、原因から調べてもらえると考えます。 しかし、こういった問題は、恥ずかしさなどもあって、なかなか主治医の耳に届かないのが現状です。 検査はともかくとして、性行為をきちんとできるようにということであれば、お金はかかりますが、バイアグラなどの勃起をサポートするお薬が有効なことがあります。 バイアグラは、併用してはいけないお薬がいくつかありますので、これも、主治医の先生にチェックしてもらいながら処方していただくことになります。御主人にとって、ハードルが高いかもしれません。 デリケートな問題ですので、御主人もなかなか相談をしにくいのであろうと思います。 しかし、大切な問題ですので、お話し合いをしながら、主治医の先生をまじえて、今後の治療などを相談してみて下さい。 [回答日 2022/6/30]

  • [Q157]嘔吐をすると、なぜカリウムがあがるのでしょうか。

    [回答] 通常は、嘔吐をすると血液中のカリウムはさがります。 これは、嘔吐によって胃酸が体外に出てしまうことによって、 血液が正常よりもアルカリ性に傾き(アルカローシスと言います)、 これを補正するために、血液中のカリウムが細胞内に 取り込まれるためです。 [回答日 2006/7/4]

  • [Q165]毎日、栄養ドリンクを欠かさず飲んでいます。 飲みすぎは、身体に悪い影響があるのでしょうか?

    [回答] どのような栄養ドリンクであるかわからないのですが、 いくつかの成分についてお話しします。 また、お話する内容は、あくまでも参考として、 必ず主治医の先生にも確認をされるようにお願いします。 ●糖分 栄養ドリンクにはたくさんの糖分が含まれているものがあるようです。 血糖のコントロールについては十分にご注意いただきたいものです。 ●ビタミン ビタミンについては、注意が必要なことがあります。 テレビなどでもやっていますが、ビタミンには 水に溶ける(水溶性)ビタミン 脂に溶ける(脂溶性)ビタミン の2種類があります。 水溶性ビタミンの代表は、ビタミンC、ビタミンB群ですが、 これらについてはあまり問題はないと考えます。 注意が必要なのは脂溶性ビタミンです。 ビタミンA、ビタミンE、ビタミンDは脂溶性ビタミンですが、 これらのうち、ビタミンAは透析をお受けになっている方は、 お摂りにならない方がよいという考え方が主流です。 ですから、ビタミンAの含まれていないものを選ぶか、あるいは、 ビタミンAが含まれているものであれば、少なめにする、 などの工夫が必要だと思います。 また、ビタミンDは飲み薬として処方されていることがあります。 これに加えて、ドリンク剤のビタミンDが体内に取り込まれると、 多くなりすぎる可能性がありますから、主治医の先生に 相談をしてからのむようにしてください。 ●タウリン タウリンも宣伝などで見かけます。 タウリンは透析をお受けになっている方でも、制限をする必要は ないようです。 [回答日 2006/9/19]

  • [Q357]定期検査のための透析前と透析後の採血はどこから行うのでしょうか? また、透析中の補液や輸血を行うための接続部位はどこでしょうか?

    [回答] 採血の部位については、透析施設ごとで多少異なるかもしれないことをご了承ください。 ●透析前の採血 透析前の採血は、穿刺(針刺し)をして、回路を接続する直前に、その針から採血をするのが一般的です。 回路を接続した直後に、回路の動脈側(血液がダイアライザーを通過する前)から採血をしても同じ値が出るかもしれませんが、回路内の生理食塩水と混ざっていないことを十分に確認する必要があります(混ざると、血液が薄くなってしまいますから、検査結果に影響します)。 ●透析後の採血 透析後の採血は、針を抜く前に回路の動脈側(上に書きましたように、血液がダイアライザーを通過する前)から血液を採取します。 ●透析中の補液 透析中の補液は、補液中の薬剤(たとえばグリセオールなど)がダイアライザーから除去されてしまうと、補液の効果が薄れてしまいますから、回路の静脈側(血液がダイアライザーを通過した後)から入れます。 反対に、輸血は回路の動脈側から入れることが多いです。 これは、輸血中のカリウムを除去するためです。 [回答日 2013/6/24]

  • [Q519]乳がんの手術後(右乳房の全摘術とセンチネル生検後)、このシャント側で透析を継続しても問題ないでしょうか?

    (質問のつづき) もしシャント側で透析継続が望ましくないのであれば、どのように透析を継続するべきでしょうか? [回答] ●シャント側での透析の継続について 透析をお受けになっている方で乳がんの手術をお受けになる方は少なくありません。 乳がんの切除をお受けになり、同時にリンパ節の郭清という処置(リンパ節転移があった場合、転移リンパ節を残さないように取る処置です)をお受けになると、その側の腕が腫れることがあります。 そちら側にシャントがあると、腫れのために穿刺が難しくなることがあります。 センチネル生検だけで、郭清を行わなければ、腫れることは少ないと思いますが、絶対に腫れない、という保証があるわけではありません。 ●シャントの使用が継続できなくなったとき もし、シャントが腫れてしまって穿刺が困難になったり、腫れがひどいために腕の使用に支障が出るような場合は、シャントを閉鎖し、反対側(左側)に新たにシャントを作ります。 まずは、乳がんの摘出手術をお受けになって、その後の経過を見て、透析主治医の先生と相談しながら対応をお決めになって下さい。 [回答日 2020/11/3]

  • [Q538]20代からの透析が不安です。これから先の長い人生、透析をするなら、しないほうがいいと考えています。

    (質問のつづき) 透析を中止したらどうなるかはわかるのですが、透析を中止して残りの余生を自由に生きることは出来ますか? [回答] お若い方が腎臓を悪くされて、透析治療が必要な状態になることは、お体だけではなく、お気持ちにも相当な負担になることと思います。 私たちは、患者さんのお考えを大切に考え、尊重しています。 万が一ですが、透析治療をお受けにならない、または、透析治療をやめるという決断をされた場合ですが、様々な症状を少しでも緩和できるように、私たち透析医・腎臓医は精一杯の治療を行います。 その点は知っておいていただきたいと存じます。 ●透析治療を受けるかどうかについて これからの長い人生において、血液透析であれば週に3回、腹膜透析では毎日治療が必要になりますので、時間的制約がとても大きくなります。 どのような治療や検査であっても、それをお受けになるかどうかは患者さんご本人がお決めになることです。 透析治療をお受けにならない、あるいはお受けになってから透析治療をやめるということは、いずれも選択できます。 ただし、尿毒症の症状はかなりつらいですし、お体が思うように動かなくなる可能性もあります。 透析治療を中止された後が「自由」なものかのご質問ですが、お答えできる自信がありません。 大変申し訳ありません。 ●腎臓医療の進歩はめざましいものがあります まずは透析治療をお受けになり、治療を続けていただきたいと心から願います。 そして、腎移植の可能性をお考えいただきたいと思います。 近い将来にとお約束できるわけではありませんが、腎臓医療の進歩はめざましく、腎臓の再生医療が実現されることも決して夢物語ではなくなってきています。 透析治療が必要ではなくなる可能性があります。 時間をかけてじっくりとお考えいただきたいと思います。 [回答日 2021/12/26]

  • [Q543]高齢の母のことで質問です。ここ半年は体重増が1.5Kgを超える日があったので、心臓の負担を減らすため週3回の透析を提案されたこともありました。

    (質問のつづき) それ以降は1Kg増までになるように1日600mlの水分制限で勤めています。週2回透析すること自体が身体に負担がかかるので、週1回4時間透析を提案されました。透析時間を短くすることにより1回の除水量が多くなると余計心臓に負担がかかるように思い、どのように判断すればよいかわからなくなってきました。 [回答] 以前は週に3回の透析を提案されていて、今回は週に1回に減らすことを提案されたということですのでお悩みになるのは自然だと思います。 以下に、心臓に負担をかけないための基本的なこと、原則的なことを説明させていただきます。 ●水分をコントロールする方法 心臓に負担をかけないためには、1回の透析治療での除水量(透析で水分を除去する量)を減らすことが大切です。 ですから、患者さんたちになるべく水分のコントロールすること(多くは摂取を減らしていただくことになりますが)をお願いしております。 ですが、水を我慢しなさいというのは言葉では簡単ですが、実践することはとても難しいことです。 私の経験では、一日800mLの制限ができない患者さんが多いです。 お母様の一日600mLという水分制限は相当厳しい制限になっていると思います。 お母様はがんばっていらっしゃいますね。 ●透析回数を増やす方法 さて、心臓に負担をかけないもう一つの方法は、透析回数を増やすことです。 透析と透析との間が短くなれば、1回の治療での除水量を減らすことができます。 この発想から、短時間連日透析という、週に6日透析を行うというやり方を実践している透析施設もあります。 お母様の場合も、以前は週に2回から3回の透析に増やそうという提案があったと言うことですが、同じ考えでのお話しだと思います。 また、週に1回の透析にしたら、透析での除水量が増えて心臓に負担がかかるのではないか、という御心配は、その通りだと考えます。 ●週に1回の透析治療を提案する理由も 血液透析は、特にお母様のようにご高齢の方にとってはつらい治療です。 3時間とか4時間をベッドの上で過ごさなければなりませんし、除水量が少ない場合でも、血液がいったんお体の外に出て、ダイアライザーを通って返ってくる(体外循環と呼んでいます)だけでも、お体に負担をかけることがわかっています。 こういったことのバランスから、主治医の先生は週に1回の透析を提案されたのではないかと想像をいたします。 理想としては、透析の回数を増やして、マイルドな除水にして可能であれば水分制限を少し緩めることができればと考えるものです。 しかし、理想通りにならないこともあります。 お母様を直接診てくださっている主治医の先生とよくご相談をなさって、お母様にとってどのような治療が望ましいのかをお決めになっていただくことが大切なのではないかと考えます。 [回答日 2022/4/29]

  • [Q409]血液透析治療を受けながら、仕事をしていきたいと考えています。どのような仕事なら可能でしょうか。事務職なら良いと聞きますが、掃除などの身体を動かす仕事は適していないのでしょうか。

    [回答] 血液透析をお受けになっているからと言って、お仕事の制限はほとんどありません。 一番問題となるのは、時間的な制約が出てきてしまうことですが、その時間の問題がクリアできて、体調もよろしければ仕事をしていただくことは大丈夫です。 ご質問にあるように、事務職などの座る仕事、掃除などの動いている仕事もしていただけます。 私が診させていただいた患者さんの中には大工さん、長距離トラックの運転手さんなどもいらっしゃいました。 仕事ではありませんが、趣味で登山をされる方や、フルマラソンを走る方もいらっしゃいます。 [回答日 2015/9/25]

  • [Q525]I型糖尿病を20歳代で発症し20年以上経過、2年前から人工透析を受けている家族の件でご相談です。

    (質問のつづき) 透析後に38度の発熱により歩行困難となり、それに加え透析を普段は4時間かけて行うところ、半分の時間で済ませたようで高カリウムにより救急搬送で入院となりました。いまだに熱が上下しており、歩行もおぼつかない状態です。療養型ですので積極的な治療もしていませんが、単に下肢筋力の低下とは思えず、何らかの感染症は考えられますでしょうか。 [回答] まず、大事なことは、主治医の先生にしっかりとご相談してください。 ご質問内容から推察して、一般的なことを回答します。 ●感染症の可能性について 20年以上糖尿病と闘っていらっしゃるとのことですので、免疫の力が低下していると想像されます。 ほぼ2か月間発熱が解決していないということは何らかの感染症が存在している可能性はあると考えた方がよいと思われます。 熱と下肢の筋力低下とを合わせて考えると脊椎や腸腰筋などの感染症がないかどうかを確認することも必要かもしれません。 ●筋力低下や歩行困難の原因について 現在は療養型の病院でリハビリをお受けになっているとのことですが、その前の病院で様々な検査をお受けになっていると思われます。 筋力低下や歩行困難の原因を突き止める検査として腰部のCTやMRIをお受けになっていると思いますが、その結果をお聞きなっていらっしゃるでしょうか? また、発熱の原因や経過を確認するために血液検査でCRPという項目や、血液培養という検査をお受けになっていると思われます。 これらの検査結果に問題がなかったのかどうかもお手元にあるようでしたら、確認をしてみて下さい。 ●主治医の先生にしっかりとご相談をしましょう 糖尿病から腎臓を悪くされて血液透析をお受けになっている方では、原因がなかなかつかめない発熱を経験することが時々あります。 いただいた御質問にあるように、療養型の病院では詳細な検査は行われないと思いますので、前の病院の主治医の先生と、上に書きました検査の結果がどのようであったのかを含めて、相談をされた方がよいかも知れません。 発熱が解決をして、歩行のリハビリテーションが順調に進むことを心からお祈り申し上げます。 [回答日 2021/3/5]

  • [Q363]心臓に関して質問します。67歳の母が、週3回3時間を開始して2か月経ちます。

    (質問のつづき) 貧血が改善されず、心臓の検査をするまでの間、輸血をするというのですが、検査をする理由として、どういった事が考えられますか?また、3時間でなく、4~5時間かけて透析治療をしてくださいとお願いしましたが必要ないと言われました。透析は出来るだけ長くし方が良いと聞くのですがどのように思われますか。 [回答] ●検査をする理由として考えられること 腎臓が悪くなっていく段階で、動脈硬化が進んだり、心臓の働きに悪影響が出てくることがしばしばあります。 お母様の場合も、透析を始められて間もないので、心臓になんらかの合併症が生じていることを主治医の先生が疑われたのだと思います。 狭心症や心不全が比較的よく経験される合併症ですが、検査の内容がわかりませんので、どのような疾患を疑われているのかは、主治医の先生にお尋ねになってみて下さい。 なお、「貧血の原因が心臓にある」ということではないと思われます。 貧血に関しては、エリスロポエチンという増血剤を使うのですが、治療効果が十分でないときには輸血を行うことがあります。 ヘモグロビンという検査項目の値で、10g/dL以上を目標とし、6あるいは7g/dLを下回ると輸血を考慮します。 お手元の検査データを確認してみて下さい。 ●透析治療の時間について 透析治療時間は長い方が良いと思います。 お母様は67歳でまだお若いですから、合併症を防いでいくことが大切ですが、そのためには透析時間は長い方が良いことが知られています。 ただし、透析開始からまだ2か月であることを考えますと、透析時間を延ばしていくことはある程度ゆっくりとやられても問題はありません。 透析時間を長くすると、お体の中の老廃物(尿毒素)がたくさん除去されるようになりますが、そのことによって、かえって体調が悪くなることもあります。 少しずつお体を透析に慣らしていくことを主治医の先生はお考えになっているかもしれません。 [回答日 2013/10/22]

  • [Q402]透析治療を受けている母が、大腿にシャントを造設しました。車イスを利用していますが、寝たきりではありません。

    (質問のつづき) 鼠径部部分を屈曲しない方がいいと聞きましたが、どの程度の屈曲状態を指すでしょうか。また、インターネット上で、穿刺時が非常に痛く、透析治療中の体勢が大変という情報を見ました。治療中はどのような体勢ですか。また、なぜ大変になってしまうのですか。 [回答] ●生活上の姿勢でお気を付けいただきたいこと 具体的な姿勢については、和式トイレでしゃがむ姿勢を想像していただければと思います。 その姿勢で股関節を屈曲させると、シャントに悪影響が出てくる可能性がありますので、そのような姿勢はお止めいただいております。 車イスをご利用とのことですが、腰掛けた状態程度の屈曲であれば問題はないと考えております。 ●穿刺の痛みについて 穿刺の痛みは個人差が大きいですが、前腕に針を刺すことに比べたら、大腿に針を刺す方が痛みが強いかもしれません。 特に内腿は敏感なところですから、ここに人工血管が通って、針を刺すことになると痛みは強いと思います。 当院で大腿の人工血管でのシャントを使っている方もおみえです。 ペンレス(局所麻酔のテープ剤)を使用しており、穿刺はそれほど苦痛ではないとのことです。 ●透析治療中の体勢について 体勢が大変ということですが、当院で太股の人工血管シャントを使っている方では、このような問題は生じておりません。 基本的には、透析治療中は股関節が伸びている状態(足を曲げない状態)で治療を受けていただきますが、寝返りをうって横を向いて、膝を曲げるような姿勢をされると、静脈圧が上昇して透析に支障が出るかもしれません。 透析室のスタッフの方にご相談されてみてはと思います。 [回答日 2015/6/9]

  • [Q416]昨日、血液検査したところ、BNP-JPの数値が65でした。これは何の検査ですか?また、数値が高くなる原因は何ですか?

    [回答] BNPは心臓の働きを血液の検査で測ってみようとするものです。 心臓の働きが悪くなると、この検査の値が上昇します。 透析をお受けになっている方では、血液透析でも腹膜透析でも、このBNPが高めになることがわかっています。 そのため、通常の正常値ではなく、150以下を目標とするのが一般的です。 ご質問者様の65と言う値は問題ない数値です。 ただし、心臓の働きをこのBNPだけで判断することはできません。 レントゲンや心エコー(超音波検査)なども組み合わせて、心臓をチェックすることが重要です。 主治医の先生にお聞きになってみて下さい。 [回答日 2016/1/14]

  • [Q414]7~8年くらい前から急に頭痛と低血圧に悩まされています。大学病院の頭痛外来に行きましたが、結局、原因は分かりませんでした。

    (質問のつづき) 低血圧も透析をしていない普段の日で上が80代、下が50代です。以前は上が150くらい有り降圧剤も飲んでいました。有る日を境に110→100→90→80と年々下がりだしました。こちらもホルモン検査などしましたが結局、分かりませんでした。 [回答] ●血圧低下(低血圧)になる方がいます まず血圧低下(低血圧)について説明をいたします。 ご質問にあるように、透析をお受けになっている方の中に、もともとは高血圧だったのに次第に血圧が低下して、かえって低血圧の傾向になる方がいらっしゃいます。 透析が長期になると、低血圧になる方が増えてくることが経験されます。 ●低血圧の原因について 低血圧の原因は、一つではないと考えられています。 主なものは、 (1)腎臓からの昇圧ホルモンが減ってくること 腎臓からはレニンというホルモンが出ています。 これが、アンジオテンシンというホルモンを刺激して血圧を上げる作用を持っています。 このレニンが、長期間の透析治療の間に出にくくなるために低血圧になってくることが想定をされています。 (2)自律神経障害 血圧は腎臓だけではなく、心臓や血管など、体の様々な部位の働きによって調節されています。 これらの中で、自律神経によっても血圧の調節がされているのですが、腎臓が悪くなると、(おそらく尿毒素の影響により)この自律神経の働きがうまくいかなくなり、血圧が低下することがあると考えられています。 (3)不適切なドライウェイト ドライウェイトが本来の体重より下がりすぎていると、体が脱水になりますので、低血圧となります。 多くの場合、ドライウェイトがきついと透析の後半に血圧がさがり、上に書いたように脱水となりますので透析後もだるさや食欲低下などを来すようになります。 ところが、中には、こういった自覚症状がほとんどないのにドライウェイトがきつい(=透析後には本来よりも脱水となっている)方がいらっしゃることが知られています。 そして、注意が必要なのは、このようにドライウェイトを下げすぎているために低血圧になっている方が、私たち透析医が思っているよりも、かなり多いということです。 ホルモンの検査をお受けになった、とのことですが、アルドステロンというホルモンが高くなっていなかったでしょうか? もし、このホルモンの値が高いようでしたら、ドライウェイトがきつい可能性がありますので、確認をしてみて下さい。 ●低血圧の対策について 低血圧の対策ですが、上記の(1)または(2)であれば、昇圧剤(リズミック、ドプス、メトリジンなど)を使用するのが一般的です。 (3)が原因であれば、ドライウェイトを上げる必要があります。 心臓に負担をかけるといけませんので、ドライウェイトを上げる場合には、ゆっくりと、レントゲンや心エコーなどを確認しながら上げていきます。 ●頭痛の原因について 次に頭痛ですが、これは難しいご質問です。 頭痛は、大きく分けて、頭(頭蓋)の中の血管に由来する頭痛(片頭痛が代表的です)と、頭の外の筋肉に由来する頭痛(緊張型頭痛と呼ばれています)とがあります。 しかし、頭痛の中には、この2つの分類のどちらにも分けられないものが少なくありません。 頭痛の専門外来を受診されているのですから、おそらく分類できない、つまり原因が不明の頭痛だと診断されているものと思われます。 透析をお受けになっている方の頭痛では、痛みが透析により変化するかどうかが重要です。 透析により頭痛が悪化する(痛みが強くなる)のであれば、透析治療が何らかの悪影響を及ぼしていることになります。 ●ドライウェイトと頭痛 上の「低血圧の原因」の説明で、脱水(ドライウェイトがきつい)についてお話ししましたが、ドライウェイトがきついと頭痛がする方が時々いらっしゃいます。 もし、ドライウェイトを上げることによって、血圧が上昇し、頭痛が軽くなってくれれば、こんなにいいことはないのですが、前述のようにドライウェイトを上げていくことは、心臓に負担をかける可能性がありますので、主治医の先生とよく相談をしながら行ってみて下さい。 [回答日 2015/12/10]

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