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「」に対する検索結果が557件見つかりました

  • [Q518]血液透析を受けている89歳の父が、歩行が徐々に困難になりつつあり、動脈硬化も進んでいます。ペースメーカーを右胸に装着しております。送迎バスでの通院がいつまで出来るか心配です。

    (質問のつづき) 入院透析も考えましたが、できるだけ自宅からの通院を希望しています。そこで透析方法として腹膜透析のことを知りました。血液透析からの変更は可能でしょうか。腹膜透析への手順等をご教授頂けましたら幸いです。 [回答] ●腹膜透析への治療方法の変更は可能 血液透析から腹膜透析への治療方法の変更は可能です。 また、腹膜透析から血液透析への変更も同様に可能です。 ●腹膜透析への変更手順 手順としては、次のようになります。 1)まずは、主治医の先生に腹膜透析への変更の御希望をお話ししてください。 2)腹膜透析の場合は、お腹にカテーテルという管を入れる手術が必要と なります。この手術は、通常、局所麻酔で可能であり、1時間程度で終了します。 3)手術の翌日からお腹に透析液(腹膜透析専用のものです)を入れて腹膜をならして行き、3-4日目から血液透析は不要となり、腹膜透析のみでの治療となります。 4)2-3週間程度で退院となりますが、それまでの間にお腹に透析液を入れたり、お腹の透析液を出したりする操作の練習をしていただきます。この操作を「バッグ交換」と呼んでいます。バッグ交換で一番大切なことは、お腹の中にバイ菌が入らないように注意をすることであり、そのために練習をして、担当看護師や主治医のOKが出ると退院となります。 5)退院後は、御自宅に腹膜透析液と、バッグ交換の際に必要な器具が月に1回ずつ宅配便で送られてきます。 6)通院は1か月に1回程度のことが多く、この時に血液検査やレントゲンの検査をお受けになっていただき、腹膜透析がうまくいっているかどうかを確認します。 ●費用や医療施設について こうした宅配にかかる費用まで含めて、すべて保険で認められているため、医療費は血液透析と同じ額となります。 現在、血液透析をお受けになっている医療施設が腹膜透析も行っているのであれば上記の手術、腹膜透析の指導をしてくれます。 血液透析しか行っていない施設であれば、腹膜透析を行うことができる医療施設を紹介してもらえます。 ●ペースメーカーを装着している場合 ペースメーカーが入っていること、動脈硬化が進展していることは腹膜透析の支障とはなりません。 ただし、これまでお腹の大きな手術(胃がんや大腸がんの手術など)をお受けになっている場合は、腹膜透析ができないことがあります。 また、バッグ交換は御本人が行うことが原則ですが、お父様は89歳と御高齢ですので、御家族の助けが必要となる可能性が大きいように思われます。 そうだとすると、お父様の入院中に、御家族もバッグ交換のやり方を覚えていただく必要があります。 [回答日 2020/10/14]

  • [Q517]母が足のエコー検査で骨の年齢が81歳と言われました。実年令が72です。骨を強くするにはどうしたらいいですか?低リンミルクとかはどうでしょうか?

    [回答] ●腎臓と骨年齢 御高齢の女性では骨粗鬆症となり、骨年齢が実際の年齢よりも進んでしまうことはよくあります。 それに加えて、腎臓が悪くなると骨に悪影響がありますので、さらに骨年齢が進んでしまうこともよく経験をします。 ●骨を強くするために必要な2つのこと さて、骨を強くするためには、大きく分けて2つのことが必要です。 1つめは、骨の材料がしっかりとお体の中にあること。 骨の材料は、カルシウムとリンとタンパク質です。 そして、こちらの2つめの方が大事なのですが、骨の材料(血液の中にあります)が、骨にまで届いて、骨を作ってくれることです。 ●運動とお薬が大切 血液中のカルシウム・リンやタンパク質をどのように骨にするか、ですが、これを食事の工夫で何とかしようとするのはとても難しいことです。 日常生活で心がけていただきたいのは、運動です。 しかも、骨が折れやすくなっていますので、ケガに注意しながらストレッチなども交えた運動をしていただきたいと思います。 そしてお薬です。 材料(カルシウム・リン・タンパク質)を使って、骨をしっかりさせようとするクスリが何種類も開発されていて、いくつかは透析をお受けになっている方でも安全に使えるようになっています。 主治医の先生と相談をしながら、お母様にとって、どのような治療がよいのか、決めてもらって下さい。 ●低リンミルクの摂取 御質問にある低リンミルクは、カルシウムとタンパク質の補給には望ましいものかもしれません。 リンは、透析をお受けになっている多くの方で制限されており、実際に血液中のリンが高くなると骨が悪くなることが知られていますので、リンを積極的にお摂りになることはお勧めできません。 [回答日 2020/9/30]

  • [Q516]透析中の液温について教えて頂きたいのですが、液温は何度まで下げてよいのでしょうか。

    (質問のつづき) 意識レベルが低かったり、認知症で自発的に意思疎通を図る事が困難な場合は「寒いです」とは患者は言えませんので悩んでいます。スタッフによっては33度まで下げている事もあって、何が正しいのかが分かりません。 [回答] おっしゃるように、何が「正しい」かは分かりません。 したがって、どうしても経験則での回答になってしまうことを御了承下さい。 ●なぜ液温を下げることがあるのか 液温を下げることは、血圧が低下した際によく行われます。 うまく反応して、血圧が上昇してくれれば、薬剤を使う必要もないので安全な対処の方法と言えるでしょう。 液温を下げても、血圧が全く上がってこない方もいて、その場合には別の対処が必要となりますよね。 ●33℃は下げすぎの印象 何度まで下げてよいかですが、当院では34.5℃までにしていることがほとんどです。これには、きちんとした根拠や証拠(エビデンス)があるのではなく、上記のように経験的なやり方です。 御質問にあげていただいた方は、意思疎通が困難な方のようですが、きちんと「寒い」とおっしゃることができる方は、35.5℃でも寒さを訴えますよね。 かなりがんばれる方でも、34℃がいいところではないでしょうか? 液温を下げた時に寒さを訴えるかどうかにはどうやら個人差があるようです。 けれども、33℃は下げすぎの印象があります。意思疎通のできる方であれば、寒さを訴えるのではないでしょうか? ●ルール作りが透析施設で必要ではないか どこかで線を引いて、それ以上は液温を下げない、というルール作りが、各透析施設で必要だと思います。 私どものクリニックでは34.5℃ですが、患者さんが希望すれば例外的に34℃にすることもあります。 ですので、絶対的な基準ではありませんが、34-35℃くらいと言うのが一般的ではないでしょうか? ご質問者様の透析室のスタッフで話合いをもって、透析責任者の先生とも相談をしながら、何度までならば下げてもよいのかお決めになってみて下さい。 [回答日 2020/8/16]

  • [Q515]LDHの数値が231で高めでした。更に上がってしまう原因は何でしょうか?今後、下がることはありますか?透析患者は上がってしまうものですか?

    [回答] ●LDHの数値の目安 LDHの数値ですが、231であれば正常範囲内か、少し正常範囲を超えたくらいだと思われます(私どもの施設の正常範囲は240以下です)。 ●LDHが上がる原因 LDHはいろいろな原因で上昇します。 (1)肝機能障害 原因の代表的なものが肝機能障害です。 この場合には他のデータ(AST、ALT、γGTPなど)が一緒に上がってきます。 (2)心筋梗塞 心筋梗塞で上昇することもあります。 (3)その他 こむら返りが起きた日や激しい運動の後に採血をすると、LDHが高くなることがあります。 さらには、採血の仕方で溶血という現象が生じると高くなります。 ●今後について 透析治療をお受けになっているからというだけで上昇することはありません。 LDHの上昇だけで特定の病気や臓器を決めることができませんので、他のデータを見ながら上昇の原因を考えて治療していきます。 しっかりと主治医の先生に相談して、原因を探してもらって下さい。 [回答日 2020/7/31]

  • [Q514](いい透析ドットコムではない別のサイトの)Q&Aに「腹膜透析は大きな手術をした人は難しい」と書いてありました。私は帝王切開で二度の手術を受けています。

    (質問のつづき) また、私は身長160センチ台・体重90キロ台です。体格によって腹膜透析が出来ないということはありますか。 [回答] ●腹膜透析が困難となる場合 腹膜透析が困難となる「お腹の大きな手術」とは、消化器系の手術(胃や腸を切除する手術)を言うことが多く、婦人科系の手術(帝王切開や、子宮の摘出など)は支障とならないことがあります。 また、腹膜透析を始める前に、例えばCTなどの検査で腹膜の癒着が高度なことを確認できることがあります。 この場合には、腹膜透析が困難となる可能性が大きいですから、はじめから血液透析が選択されます。 ●腹膜透析をやってみないと判らないという場合も ただし、腹膜透析を開始する前に、「絶対に大丈夫」とか「ほとんどうまくいかない」といった判断をすることは難しいことです。 腹膜透析をやってみて、万が一うまくいかなかったら血液透析に治療方法を変更するという可能性があることを御承知おき下さい。 透析治療を始める前に、主治医の先生やPDナース(腹膜透析を担当する看護師)とよく相談をしてみて下さい。 ●体格によって腹膜透析が出来ないことはあるのか なお、体格が良い方の場合、腹膜透析用の管(カテーテル)を入れる手術が少し大変になります。 しかし、体格の理由だけで、腹膜透析ができない、ということはありません。 [回答日 2020/7/15]

  • [Q513]ドライウェイトとは、本当の体重でしょうか。 衣類の重さも入っているでしょうか。

    [回答] ●透析施設で異なっています ドライウェイトが衣類の重さも含んでいるかどうかは、それぞれの透析施設で異なっています。 これは、透析治療の開始時と、治療が終わってから体重をはかる際に、裸ではかることができないため、施設で異なる対応となっているのです。 ●裸での状態をドライウェイトとして設定する場合 裸での体重をドライウェイトとしている場合、体重計で測定した数値から、衣類の重さの分を差し引かなければなりません。 一年を通して同じ服装(パジャマなど)で透析治療をお受けになるのであれば、衣類の重さは変わりませんから、毎回同じ重さを差し引けばよいのです。 しかし、例えば夏は薄着で、冬は厚着になるなど、衣類の重さが変わった場合は、測定した体重から差し引く重さも変える必要があります。 ●衣類を含んでドライウェイトとして設定する場合 一方、衣類を含んだ重さでドライウェイトを設定する施設の場合、透析治療の前後で測定した体重がそのままドライウェイトになります。 衣類分の重さを引かなくてよいので、簡単ですが、やはり季節によって衣類の重さが変更になった場合は注意が必要となります。 薄着から厚着になった場合や厚着から薄着になった場合には、その重さの分だけドライウェイトを変更しなければなりません。 透析をお受けになる方の体重が変化していなくてもドライウェイトは増えたり減ったりしてしまうのです。 そうすると、ドライウェイトの増減が、体重の変化によるものなのか、衣類の重さの変化によるものなのかをきちんと分けて考えておく必要があります。 ●いずれも服装の重さが変わった時には調整が必要 いずれの場合でも、治療をお受けになる際の服装の重さが変わった時には、その分の調整が必要となります。 御質問のドライウェイトは衣類の重さを含むのかどうかは、上記のように施設ごとで異なっているため透析をお受けになる方にとっては、混乱する要因ともなっています。 透析治療をお受けになっているところが衣類の重さ込みのドライウェイトなのかどうかは透析スタッフにお聞きになって下さい。 [回答日 2020/6/29]

  • [Q512]5年程前よりオンラインHDFにて3時間透析を行なっています。 最近I-HDFという新しい透析療法があると聞き情報収集をしています。

    (質問のつづき) すると、抹消血管の改善や低血圧症に効果があるなど書かれておりました。一方で除去率はオンラインHDFに比べて劣るという情報もありました。 この透析方式はこれから普及していくのでしょうか? また、メリットとデメリットについて、ご見解をお聞かせいただければ幸いです。 [回答] ●HDF(血液濾過透析)について まずHDF(血液濾過透析)ですが、通常の血液透析中に大量の補液(水分の追加)を行います。 お体に大量の水分が入りますので、その分除水を増やし、ちゃんとドライウェイトで終了するように設定します。 つまり、大量補液+大量除水をする治療です。 そうすると、通常の血液透析では除去されにくい分子量の大きな尿毒素(中分子と呼んでいます)が除去されやすくなり、貧血・骨関節障害・下肢のイライラ感などに好ましい効果があることが知られています。 一方、栄養分も除去されやすくなりますので、注意が必要です。 ●I-HDFとは 御質問にあるI-HDFは、このHDFを間欠的に行うものです。 例えば、血液透析を15分間行ったら、HDFを10分間行い、次に血液透析に戻して15分間、さらにHDFということを繰り返すのです。 この治療方法によって、末梢の血流がよくなったり、透析で血圧が低くなり過ぎないようにする効果があることが報告されています。 ●I-HDFのメリットとデメリット I-HDFのメリットは、HDFで除去されてしまう栄養分(特にアルブミンというタンパク質が重要です)が除去されにくくなることや、上記のように、血圧が下がりにくくなるなどが上げられます。 デメリットは、I-HDFを行う器械がまだ普及していないこと、HDFに比べると、中分子の除去が劣ることなどが考えられます。 ●I-HDFは普及していくのか 今後普及していくかどうかは、何とも言えないのが現状です。 I-HDFを行うためには、それが可能な器械が必要です。私どもの施設でも、全台でI-HDFができるわけではありません。 また、最近は通常のHDFでもアルブミンなどの栄養分が除去されないように工夫されたヘモダイアフィルター(人工腎臓)が使われるようになってきています。 そのようなことから、私どもの施設ではI-HDFができる器械を使っていても、治療方法は通常のHDFで行っている患者さんが多くいらっしゃいます。 今後、何か新しい知見が出てきて、I-HDFのさらなるメリットが知られないと、HDFほどの普及は難しいのではないかと思っています。 患者さんが、まだお若い方の場合、中分子を十分に除去した方がよいと思いますので、現時点では通常のHDFの方をお勧めしたくなります。 なお、I-HDFは末梢血流を改善させると言われていますが、閉塞性動脈硬化症に対して、HDFよりも優れた治療法なのかどうかは、きちんと比較された研究はまだ行われていないと思います。 [回答日 2020/5/28]

  • [Q511]透析療法が必要だと言われましたが、腹膜透析か血液透析かで悩んでいます。腹膜透析について、腎臓内科の看護師さんから説明を受けたのですが、母は絶対に嫌と言っています。

    (質問のつづき) また、母が一番気にしているのは食事での塩分制限です。現在でも塩分制限が厳しいと感じていますが、ますます厳しくなるものでしょうか? [回答] 腹膜透析はお嫌だということであれば、もし透析療法が必要になった場合は、血液透析ということになりますね。 ●塩分制限の必要性について 塩分制限の必要性は、オシッコの量が減ってしまうかどうかに大きく影響されます。 透析療法が始まっても、腎臓病は進行しますので、次第にオシッコの量が減っていきます。 そして、オシッコの量が減ると、塩分の制限も厳しくなってきます。 ●やってみなければわからない部分が大きい すでにお聞きになっていると思いますが、腹膜透析よりも血液透析の方がオシッコの量が減りやすいことが知られています。 ですが、血液透析をお受けになっていても、十分な量のオシッコが出ていて塩分制限もそれほど厳しくない方もたくさんいらっしゃいます。 この点については「やってみなければわからない」部分が大きいです。 いずれにしましても、お母さまのお気持ちを大切に、主治医の先生と一緒にご検討いただければと思います。 [回答日 2020/5/14]

  • [Q510]母が20年程度透析治療をしています。先日、頭がふわーっとすると言い、動けなくなり救急車で運ばれました。寒気もあったそうですがしばらくすると体調が良くなったそうです。

    (質問のつづき) その時の血圧は上が200越え、下が100程です。後日、透析治療が終了して暫くするとドキドキして少し寒気もあり、動けなくなり、2~3時間程たつと体調が良くなります。心電図、CTなどの検査をしましたが、問題なかったそうです。さらに後日、透析治療の翌日の朝にその症状が軽度にみられたそうですが原因がわかりません。透析治療と関係があるのか、あるいは別の病気を考えた方がよろしいでしょうか? [回答] ●症状について ご質問からは「動けなくなる」「寒気がする」「血圧が高くなっていた」が最初に出た症状で、その後の症状としては「ドキドキする」が加わったものと読み取りました。 この症状が透析治療後に必ず出るのだとすると、何かしら透析治療が影響しているのではないか?と考えます。 その後に、透析治療の翌日にも同様の症状が、普段よりも軽い症状として出現したという状況だとお見受けしました。 そうすると、透析治療が直接影響していない症状である可能性も考えられます。 いずれにしましても、主治医の先生に状況をお話しすることをおすすめいたします。 ●血圧の測定 2回目以降の、透析治療後の症状が出た時ですが、血圧を測定されているでしょうか? もし、私が、お母様を診る立場であれば、最初の救急車で運ばれた時に200を超えていたというのが、緊張されていたなどの原因であるのか、動けなくなる症状の時には必ず血圧が上がっているのかを、きちんと区別しておきたいと考えます。 ●病気や検査について 一時的に急激な血圧上昇を来たし、ドキドキし、動けなくなる症状を出す病気がいくつか知られています。 例えば褐色細胞腫という、副腎という臓器から血圧を上げるホルモンが出過ぎる病気があります。 決して多い病気ではありませんが、お母様のような症状が出る可能性があると思います。 心電図やCTに異常がなかったとのことですが、CTは頭だけではなく胸やお腹のCTもチェックされているでしょうか?お腹の超音波検査もお受けになることも良いと考えます。 また、血圧を上げるホルモンなどの血液の検査も役に立つかも知れません。 透析のない日に症状が出るのは例外的で、ほぼ必ず透析後に症状が出るのであれば、透析後の電解質(ナトリウムやカリウムなど)が望ましい数値になっているかどうかが大切です。 是非、主治医の先生に相談をしてみてください。 [回答日 2020/4/17]

  • [Q509]少し前に体重を上げました。血圧が高い為、先日、血圧下げる注射を透析治療中にいれました。まだ血圧が200ぐらいです。この注射で、血圧は少しずつ下がっていくものでしょうか?

    [回答] ●注射薬によって効果が異なる 血圧を下げるために使われている注射にはいくつかあります。 注射薬によって効果が異なるので一概にはお答えできません。 たとえば、よく使用されるペルジピン(一般名:ニカルジピン)や、ヘルベッサー(一般名:ジルチアゼム)といった注射薬は速効性で、後から(注射が終わってから)少しずつ下がっていくというものではありません。 ●透析治療中以外で血圧を下げるための方法 透析治療中でも、透析治療中以外でも血圧を下げるための方法は大きく二つあります。 一つは体重(ドライ・ウェイト)を下げること、もう一つは降圧剤を増やしていくことです。 体重を上げたばかりのだと推察しますが、これをきっかけにして血圧が上がってしまったかもしれませせん。 お体が大変でなければ、もう一度体重を下げる方法があります。 もちろん、降圧剤を増やしていくことも効果的なことが多いです。 どちらの方法がよいのか、主治医の先生とよく相談をしながらお決めになって下さい。 [回答日 2020/3/30]

  • [Q508]気温が暑くなると、不整脈がおきます。原因は、何だと考えられるでしょうか?私は、腹膜透析していて、水分制限しすぎているからでしょうか?仕事の疲れでしょうか?

    [回答] 気温が高くなると不整脈が出やすくなるというのは不思議ですが、御質問にあるように、水分制限のし過ぎにより脱水になったり、仕事でお疲れの時に不整脈が誘発されることはあり得ることです。 まずは24時間の心電図(ホルター心電図)などをチェックしてもらって、不整脈の種類を確認して下さい。 そして、不整脈の原因となるものは何かを主治医の先生に探してもらって下さい。 不整脈の多くは、治療を必要としないものですが、中には生命に関わる不整脈もありますので、きちんと検査をお受けになることが大切だと思います。 [回答日 2020/2/28]

  • [Q507]私が以前に学んだのが、食事を開始するまでDWを切らないギリギリのところで時間除水を設定し、食べ始めから残りの分の除水を均等割りすることでした。

    (質問のつづき) おのずと食事開始からの時間除水はあがります。後日、HDの経過表を見た派遣の医師に後半から除水を上げるのは危険と指摘されました。お考えをお聞かせいただければ幸いです。 [回答] ●医師が危険だと指摘した理由とは 一般的には、透析前半の方が時間あたりの除水量を増やしやすく、透析後半になると、除水によって血圧が下がりやすくなります。 ですので、食事開始となってから除水量を増やすことは、血圧が下がる誘因となり得ます。 それをお考えになって、医師から「危険だ」という指摘になったのだと思われます。 ●さまざまなケースがあります 一般的には、上記で申し上げた通りですが、例外もたくさんあり、後半に除水を増やしても血圧が下がらない方もいらっしゃいます。 たとえば、体重増加が少なく、除水量もわずかである場合は、前半(食前)に除水量を増やしても、均等に除水をしても、後半に除水量を増やしても、あまり大きな差が出ないことがあります。 ●個々の患者さんの状態をみていくことが大切です 個々の患者さんの状態をみながら、食前(透析前半)に多めに除水をするのか、後半に除水量を増やすのかを決めていけばよいと考えます。 クリニックの体制も関係があるでしょう。 常勤の透析医がいない状況で、できるだけ安全な透析を考えなければならないのであれば、透析前半に除水量を増やしておいた方がよいという考えもあると思われます。 非常勤であっても、透析の現場を診る医師ですから、その先生と透析室のスタッフと、話合いをしながら治療方針をお決めになって下さい。 とにかく、大切なことは、個々の患者さんの状態をしっかりとみていくことだと考えます。 [回答日 2020/2/17]

  • [Q506]全自動透析の返血について疑問があります。返血の時に、何故水分を省いて血液だけを体内に戻すことができるのでしょうか?余分な水分まで、体に戻しているような気がして心配です。

    [回答] 血液透析が終了して、返血をする際には、全自動の返血と手動の返血があります。 最近は全自動の装置が普及してきていますので、手動返血をしたことがないというスタッフもいます。 ●血液と透析液が混ざりながら返血されます 全自動の返血でも、手動の返血でも、できるだけ血液だけをお体に戻したいのですが、実際には、水分(全自動装置の場合は透析液)が混じっていて、水分もお体の中に入ります。 血液は、透析のダイアライザー(人工腎臓)の中と回路(チューブ)の中にあります。 これを透析液で押すのですが、どうしても透析液と血液とが混ざりながら返血されてきます。 返血中の回路を御覧になると、血液が透析液で薄まりながら、お体に返ってくるのを御覧になったことがあるかも知れません。 特に、返血の最後の方は、かなり透析液で薄まった血液が戻ってきます。 ●返血分として除水量を設定しているので心配はありません 余分な水分がお体に戻されていないか御心配になっているということでした。 結論を申し上げますと、透析治療を開始する際に、「返血分」として除水量を設定していますので、余計な量の水分がお体に戻る心配はありません。 また、返血の際の水分を減らしてしまうと、今度はダイアライザーや回路の中に血液が残ってしまう可能性もあります。 これに限らず、透析治療における疑問点があれば、透析室のスタッフにご遠慮なく質問をしてみてください。 [回答日 2020/1/27]

  • [Q505]母が透析治療を受けています。最近透析が終わり家に帰るとだるさがすごいです。 前はそうでもなかったのですが、なにが原因なのか知りたいです。

    [回答] 血液透析は「疲れる治療」で、治療後に全く疲労を感じないという方は、むしろ少ない印象です。 ですが、もちろん私どもはできるだけ疲れない治療を目指しています。 ●除水量について さて、その疲労の原因ですが、一番は除水(水分を引くこと)です。 血液透析は腎臓の働きの肩代わりをする治療ですので、オシッコに相当する水分を治療中に取り除きます。これを除水と呼んでいます。 1回の治療で水分を除去する量は、前回の透析から増えた体重分で計算をします。例えば、前回から1kg体重が増えていれば1kg(=1リットル)除水をしますし、3kg増えていれば3kg(=3リットル)の除水をするのです。 そして、その除水量が増えれば増えるほど、透析後の疲労感が増すようになります。 ですから、透析間で体重が増えすぎないように、塩分制限と水分制限を指導されていると思います。 もし、増加が多いようでしたら、塩分・水分制限がうまくいっているかどうか確認してみて下さい。 ●尿毒素について 血液透析で尿毒素をたくさん除去すると疲労感が増すことがあります。 理屈の上では、尿毒素はたくさん引いた方がいいのですが、自覚症状としては、たくさん引くと疲れることがあるのです。 お若い方でしたら、がんばってたくさんの尿毒素を除去するようにしますが、御高齢の方の場合には、自覚症状が楽な方を選択して、尿毒素の除去を少なめにすることがあります。 この場合には、尿毒素の除去性能があまり高くないダイアライザーを 使うようにします。 お母様の年齢にもよりますが、もし、ご家族から御覧になって大変すぎるようであれば、ダイアライザーの変更も主治医の先生や臨床工学技士と相談してみて下さい。 ただし、尿毒素の除去を減らすと、むずむず足が悪化する可能性がありますので、慎重に行いたいところです。 ●血圧について また、血圧も重要です。 血圧は下がりすぎるよりも高めの方が自覚的には楽に感じる方が多いですが、極端な高血圧は体調を悪くします。 ですから、血圧のコントロールがどのようになっているのかも、注意をしてみて下さい。 [回答日 2019/12/28]

  • [Q504]父が1年前から透析治療を開始しました。シャントを作っていただいた病院は自宅より高速で1時間程かかる場所にあり、手術をしてくださった先生は退職されています。

    (質問のつづき) 今は自宅に近い透析専門の病院にお世話になっています。しかし、先日よりシャント部分(左手首の上)が硬くなっているとのことで、針を刺す時に痛みがあり、針が入りにくい状態のため、今は肘より上の部分に刺して透析しています。不信感を持ってしまっているので、シャント治療が出来る別の医療機関で診てもらいたいと考えていますが、転院について、どのように考えればいいでしょうか。 [回答] ●シャントのチェックを ご質問から推察しますと、硬くなってきているのはシャントの手術をしたところだと思います。 だとすれば、一度、シャントのチェックをお受けになっておいた方がよいと思います。 シャント血管が硬くなってきている時には、その部分の血管が細く(狭く)なってきていたり、シャントの血流が止まってしまう前兆のことがあるからです。 ●近隣の医療機関で診てもらうことについて シャントを作った病院に、すでにシャント手術をした先生や、腎臓を診てくれていた先生が退職されているとのことでした。 その場合、高速で1時間も走るのは、ご家族にとってもお父様にとっても負担になりますので、近隣でシャント治療ができる医療機関で診てもらうことは全く構わないと思います。 ●シャント手術していただいた医師に診てもらうメリット シャント手術をした先生に診ていただけるようであれば、遠くて大変ですが、病院に行くメリットがあります。 手術記録では書き切れていない、血管の状態などの記憶がシャント医にはあるものです。 外来で診察するのが別の医師であっても、おかしいとか難しいとか感じた時には、院内にいる手術をされた先生に連絡をとって、一緒に対応を考えてくれることがあるからです。 お父様の負担ができるだけ小さいやり方で、シャントについての懸念が解決されることを願っております。 [回答日 2019/11/30]

  • [Q503]透析をしている母のことで質問です。血圧を夜に測ると200まで上がっています。一週間前に体重増やすということで増やしてから血圧が高くなったような気がします。

    (質問のつづき) もともと細身なので体重増やしてもらいたいとは思っていたのですがやはり体重増やすと血圧も上がってしまうのでしょうか? [回答] ●体重と血圧 血圧が高くなってきているとのことですが、御質問にあるように、体重を増やすと血圧が上がることがあります。 体重を増やした場合、その増えた体重の分だけお体に水分が残ります。お体にある水分が増えると血圧が高くなりやすくなるのです。 ●今後の対策について 上がってきた血圧ですが、しばらくすると落ち着くことがありますので、しばらくは様子を見てもよいと考えます。 ただし、ある程度期間がたっても血圧が高いままであれば、増やした体重を元に戻すか、血圧を下げるお薬を増やすかなど対策が必要になります。 ご質問者様は、お母様があまりお痩せになることを望んでいらっしゃらないようですが、体重を減らすのと 降圧薬で下げるのと、どちらの方がお母様のお体にとってよいのか、主治医の先生と十分に相談なさってください。 [回答日 2019/10/31]

  • [Q502]食事を開始するまで、DWを切らないギリギリのところで時間除水を設定し、食べ始めから残りの分の除水を均等割りしました。おのずと食事開始からの時間除水は上がります。

    (質問のつづき) 後日、HDの経過表を見た非常勤の医師に後半から除水を上げるのは危険と指摘されました。本当に危険なのでしょうか? [回答] ●医師が危険だと指摘した理由 一般的には、透析前半の方が時間あたりの除水量を増やしやすく、透析後半になると、除水によって血圧が下がりやすくなります。 ですので、食事開始となってから除水量を増やすことは、血圧が下がる誘因となり得ます。 それをお考えになって、医師が「危険だ」だと判断したのだと推測します。 ●患者さんそれぞれの状態に合わせた透析治療 ただし、例外もあり、後半に除水を増やしても血圧が下がらない患者さんもいらっしゃいます。 また、体重増加が少なく、除水量もわずかの患者さんの場合、前半(食前)に除水量を増やしても、均等に除水をしても、後半に除水量を増やしても、あまり大きな差が出ないこともあります。 ですから、個々の患者さんの状態をみながら、食前(透析前半)に多めに除水をするのか、後半に除水量を増やすのかを決めていけばよいと考えています。 ただ、できるだけ安全な透析を考えるということであれば、透析前半に除水量を増やしておいた方がよいように思われます。 非常勤の医師であっても、透析の現場を診る医師です。その先生と透析室のスタッフと、十分に話し合いをしながら治療方針をお決めになって下さい。 [回答日 2019/10/16]

  • [Q501]46歳男性です。小学生の時にiga腎症を診断され、10年前より糖尿を患い、半年前から透析治療を受けています。血液検査のカリウムの数値が前で3.5未満、後では3を切っております。

    (質問のつづき) 糖尿治療でインスリンを使用しており、インスリンとの関係でカリウムが低くなると聞きましたが、透析患者で低カリウムは大丈夫なのでしょうが? [回答] ●低カリウムは大丈夫ではありません まず、低カリウムは大丈夫か? と言う御質問にお答えをいたします。 結論から申し上げあると、大丈夫ではありません。 透析(血液透析ですね)前の採血で4.5(mEq/L)程度はほしいと思います。 カリウムは高くなり過ぎると心臓が止まってしまう(つまり死んでしまう)ため、透析を始められる前からカリウム制限を指示されていたと思います。 高カリウムの危険性はその通りなのですが、カリウムが低過ぎるのも、お体にとってよいことではありません。 特に、カリウムは筋肉の力を保つために重要な電解質ですので、低カリウムが続くと、筋肉に力が入りにくくなってしまうことがあります。 ●お食事の工夫が必要と思われます 透析前で3.5未満、透析後には3未満とのことですから、カリウム濃度は、平均すると3あるかないか、と言う状態だと推測されます。 透析でカリウムが除去されるのは仕方がないことですので、透析前のカリウムを4.0とか4.5とかになるように、お食事を工夫していただきたいと思います。 すでにご存知のことと思いますが、カリウムは生野菜や果物に多く含まれます。 特にネバネバする野菜や果物、例えばヤマイモやバナナなどにはカリウムがたくさん含まれています。 また、これから夏の時期にはスイカがカリウム豊富な食品として知られています。 生野菜・果物だけではなく、お肉にもカリウムは含まれていますので、管理栄養士と相談をしながら、バランスのよい食生活を心がけて下さい。 ●注意していただきたいことがあります カリウムを多めにお摂りいただく際に、注意していただきたいことがあります。 低カリウムが悪いと書きましたが、大幅にカリウムを増やすのではなく、少しずつ、ゆっくりと増やして下さい。 現在よりも生野菜・果物を少し多めにお召し上がりになって、次の採血でカリウムが低いままだったら、また少し増やしてみる、くらいのイメージでよいと思います。 次回の採血で、カリウムが4.5なければいけない、と言うことではありません。 急に増やすと、高カリウムになる危険がありますので、ちょっとずつ増やして血液検査の結果を見て下さい。 ●カリウムが低くなる原因についてお話しします 次に、カリウムが低くなる原因ですが、インスリンのためかも知れませんし、オシッコの中にたくさんのカリウムが捨てられているからかも知れません。 インスリンは、血糖(血液の中のブドウ糖)を下げますが、これは血液中から細胞の中にブドウ糖を移動させることによって、血糖を下げています。 そして、ブドウ糖が血液中から細胞内に移動するときに、カリウムも一緒に血液中から細胞内に移動します。 それで、血液中のカリウムの濃度が下がるのです。 ●先々は高カリウムになる可能性が大きいと思います ただし、インスリン療法をお受けになっている方がすべて低カリウムになるわけではありませんので、インスリン以外の原因、上に書きましたように、オシッコの中にカリウムが捨てられている可能性もあると考えます。 透析を始められて半年、とのことですが、先々は高カリウムになる可能性が大きいと思います。 ですので、いずれはカリウム制限が必要になることも念頭に置きながら、血液検査の結果を見て、食事療法を調整していただきたいと存じます。 [回答日 2019/9/30]

  • [Q500]気温が高くなりますと、不整脈がおきます。原因は、なんでしょうか?私は、腹膜透析していて、水分制限しすぎているからでしょうか?仕事の疲れでしょうか?

    [回答] 気温が高くなると不整脈が出やすくなるというのは不思議ですが、御質問にあるように、水分制限のし過ぎにより脱水になったり、お仕事でお疲れの時に不整脈が誘発されることはあり得ることです。 まずは24時間の心電図(ホルター心電図)などをチェックしてもらって、不整脈の種類を確認して下さい。 そして、不整脈の原因となるものは何かも主治医の先生に探してもらって下さい。 不整脈の多くは、治療を必要としないものですが、中には生命に関わる不整脈もあります。 きちんと検査をお受けになることが大切だと思います。 [回答日 2019/9/15]

  • [Q499]この3年間でお腹にチューブを埋め込む手術を何度も行っていて、先日、4度目の手術を行いましょうと言われました。身体は大丈夫なのか心配です。

    (質問のつづき) 出口部の癒着がなかなかスムーズにきれいになってくれなくて赤くなったりしたせいもあるのか、お腹の中の先が腹膜や卵巣を傷つけている可能性があるということでした。 [回答] 腹膜透析を始められて約3年間に、4回の手術はかなり多いですね。 少なくとも、私にはそれだけの回数を行った経験がありません。 ●お腹にキズ(創傷)が残ることの影響 手術をお受けになってお腹にキズ(創傷)が残ることは、どなたにとっても嬉しいことではありません。 腹膜や他のお体の部位に対する負担と言うことを考えた場合は、重大な支障をきたす可能性は小さいと思われます。 ●出口部が赤くなることの心配 再手術や再々手術となっている原因が、出口部が赤くなるということですね。 赤くなるだけであれば、しばらく様子を見てしまうこともあります。 問題となるのは、感染を起こしてしまった場合で、出口部から膿がでるようになると、抗生物質を使ってもなかなか改善してこないことがあります。 そのような場合には、手術をしてカテーテルの交換を行なったり、出口部変更という手術を行ったりします。 ●主治医の先生とよく相談をされてください 今回は、そのカテーテルの先端が腹膜や卵巣を傷つけている可能性があるとのお話があったということでした。 もし実際にそのようなことが生じているのであれば、カテーテルを交換して、先端が卵巣に当たらないようにするか、あるいは、カテーテルの先端の位置を変えるようにする治療は、必ず必要になります。 主治医の先生とよく相談をされて、納得をされた上で治療をお受けになって下さい。 [回答日 2019/8/30]

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