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「」に対する検索結果が564件見つかりました

  • [Q440]現在20歳で人工透析を週3回、5時間しています。コンビニで週4日、5時間バイトをしようと思ってるのですが、そこで注意点や、気をつけた方がいい事ってありますか?

    [回答] ●お仕事も積極的に行っていただきたい アルバイトの勤務シフトは透析治療の時間帯を考慮して決めてもらえることになっているものと思います。 週3回、1回5時間の透析をお受けになっていて、体調が悪くなければ、どんどん体を動かしていただきたいですし、お仕事も積極的に行っていただきたいと思います。 ●お仕事で気を付けていただきたいこと 仕事の内容については、あまり詳しく存じ上げないのですが、レジと商品のディスプレイが主なお仕事でしょうか? シャントの血管を圧迫するような動作は避けていただきたいですが、シャント側の腕を使っていただくことは全く問題はありません。 重い荷物を持つ、などの作業も、基本的には構いません。 ただし、透析直後にシャント側の腕に力を入れると、止血したところから再出血をすることがありますので、その点には注意をして下さい。 ●主治医の先生にもお伝えください 以上は一般論として、コンビニのバイトは大丈夫と申し上げましたが、お体の状態を一番よくご存じなのは主治医の先生ですから、先生にお仕事をされることを伝えておいて下さい。 [回答日 2017/1/11]

  • [Q3]酒とタバコはやめるようにいわれました。しかし、酒やタバコをしている人もいるような話も聞きます。酒とタバコはやめなければいけないのでしょうか?

    [回答] まずはお酒について。 透析を受けておいでの方がお酒を飲むときに問題になるのは水分です。 体重の増加に気をつけて、なおかつ、適度に楽しむのであれば、問題はないと考えております。 ただし、肝機能に異常があれば話は別ですので、主治医の先生に お酒をやめなければいけない理由をお聞きになってみて下さい。 タバコは、やめることができればやめた方がよいです。 透析を受けている方は、腎臓病のない人と比べて動脈硬化が 進みやすいことがわかっています。 その上にタバコを吸えばもっと動脈硬化にとって悪いことをすることになります。 もしやめられないにしても、減らす努力はしてみて下さい。 [回答日 2002/4/1]

  • [Q547]人工血管について質問致します。ループ型、ストレート型でもA・V側両方上向きに穿刺するのは何故でしょうか?逆穿刺は見たことがないので疑問に思いました。穿刺しやすいだけの理由なのでしょうか?

    [回答] 人工血管によるシャントでも自己血管によるシャントでも同じですが、血液の流れの通りに穿刺をするのが基本です。 ですから、ループ型の人工血管シャントの場合には、A・Vとも上向き穿刺とします。 ストレート型の場合には、Aは下向き穿刺、Vは上向き穿刺とすることがほとんどです。 逆穿刺(A側の下向き穿刺のことですよね)を見たことがないとのことですが、上に書きましたように血液の流れを考えると下向き穿刺の方が自然です。 それではなぜ上向き穿刺としているかですが、あくまで想像になりますが、御質問にあるように穿刺しやすいからというのが、その理由のように思われます。 ただし、十分に血液が流れている人工血管シャントで、A側とV側の穿刺部が離れているのであれば、両方とも上向き穿刺であっても、透析効率(尿毒素の除去)に悪い影響はないものと思います。 [回答日 2022/7/16]

  • [Q530]透析治療を受けている母のことで質問です。カテーテルが2本身体に挿入されていますが、母がいまだにカテーテル挿入部が痛痒いと言い、そこに手を触れようとします。

    (質問のつづき) 挿入部はガーゼでテープ止めや保護フィルムなどで覆っているのでそれを取るような事はしませんが痒くて手がそこに行くようです。私は経験ないので母の痒みがどんなのか分かりませんが、その挿入部の痒みは取れないのでしょうか?これからずっと一生続くものなのでしょうか? [回答] ●痒いという訴えは比較的よくお聞きします 私たちはカテーテルの挿入部を「刺入部」と呼んだり「出口部」と呼んだりしています。 カテーテルの出口が痒いという訴えは比較的よくお聞きします。 血液透析の際に、その出口部を消毒したりしますし、保護フィルムやテープによる刺激で痒みが出ることもあります。 広い意味で「かぶれ」が生じるのです。 ●痒みが自然に軽くなったり、治ってくれたりするか? 私の経験では、この痒みが自然に(時間が経過することにより)軽くなったり、治ってくれたりすることはあまりありません。 痒みは、とてもつらいものです。 ご質問にもあるように、自然に手が出てしまうこともあります。 ですので、痒みを抑えてあげることは大事なことと考えております。 ●痒みを抑えるための対応 一般的には、かゆみ止めの塗り薬を使ったり、消毒の方法を変えたり、保護フィルムを変更したり(あるいはやめてしまったり)という対応をします。 主治医の先生や、透析室の看護師と相談をされてお母様の痒みを軽くする方法を選択してみて下さい。 [回答日 2021/6/28]

  • [Q532]82歳になる母ですが、人工透析を始めて1年半経ちました。半年前から、透析時間が、それまでの3時間半から4時間に伸びました。

    (質問のつづき) 母の話では、最近、規定量の水を取りきれたということで、透析が4時間よりも早くに終わるようになったとのことです。主治医の先生には、水分も今より増やして良いし、もっと食べて体重を増やすように言われているようですが、神経質な母なので、制限を緩めることに抵抗があるようです。本当に制限を緩めても大丈夫なのでしょうか? [回答] まず、お母様のお身体を最も診ているのは主治医の先生です。 ご質問から推測できる範囲で、私の考えをお伝えいたしますが、主治医の先生にもしっかりとご相談されてください。 ●透析時間を延ばす目的 透析時間を延ばす目的は二つあります。 1つ目は、たくさんの尿毒素を除去するためです。 2つ目は、水分の除去(除水と言っています)をスムーズにするためです。 透析時間が長いほど、尿毒素がたくさん抜けることはなんとなくイメージしていただけると思います。 除水をスムーズにすることですが、短時間でたくさんの水分を除去すると血圧が下がりやすくなるので、時間をかけてゆっくりと水分を除去するために透析時間を長く設定するようになります。 ちなみに日本の血液透析の標準的な時間は4時間です。 ●御高齢の方の透析治療では時間を短くすることも しかしながら、御高齢の方の場合には、透析時間を短く設定することがよく行われます。 これは、透析時間が長いと患者さんが疲れてしまうためと長期的な(20年とか30年とか)治療効果を考えた時に若い方と異なり、御高齢の方ではそれほどたくさんの尿毒素を除去しなくてもよかろう、と考えるためです。 ですので、御高齢の方で透析時間を長くするケースの多くは、塩分・水分制限が十分にできない方で、たくさんの除水が必要となるため、治療時間を延ばしているのです。 以下は私の推測ですが、お母様の場合には体重増加が少ないため、1回の血液透析での除水量も少なくなり、4時間かけなくても除水が完了しているため治療時間が短くなっているものと思われます。 主治医の先生の「水分も今より増やして良いし、もっと食べて体重を増やすように」という言葉が上記の私の推測を裏付けてくれていると思います。 ●たくさん栄養を摂っていただきたい 実際に、お母様はお痩せになってしまっているようです。 除水がスムーズにいっているのであれば、たくさん召し上がっていただき、たくさん栄養を摂っていただきたいと考えます。 また、水分制限を緩和してもよいということは、塩分制限をゆるめてもよいということと同じ意味合いを持ちます。 ですので、現在お食べになっている食事よりも味付けを濃くしてもよいので、食べやすい味やお好きな味のものをできるだけたくさんお摂りになっていただきたいと考えます。 食べ過ぎた場合には、透析の主治医の先生や看護師からもっと減らすようにと言う言葉がすぐに出るものです。 そういった注意がなければ、塩分と水分の制限をゆるめていただいても大丈夫だと考えます。 [回答日 2021/8/14]

  • [Q534]母は現在86歳です。車椅子に乗ってデイサービスに通っています。腎不全で医者から人工透析を勧められており、家族としては腹膜透析を選択していますが、医者から血液透析をしつこく勧められています。

    (質問のつづき) 透析選択外来で腹膜透析をすると決めたにもかかわらず、医者からはその後の計画などの話がまったく出てきません。この病院ではダメだと思いますので、他の病院に変えたくても医者の紹介状がないと出来ない状況です。どうすれば良いのでしょうか? [回答] ●腹膜透析を選んだ経緯からの推察 透析選択外来をお受けになったとのことですから、血液透析と腹膜透析の違いを理解された上で、腹膜透析を選ばれたのだと思います。 また、最初から腹膜透析に適さない方(ひどい腰痛や、お腹の大きな手術など)がいらっしゃいますが、選択外来で腹膜透析を選ばれた、ということは、お母様の場合には腹膜透析も可能であると主治医の先生や看護スタッフは判断しているのだと考えます。 そうすると、お母様やご家族様の御希望通り、血液透析ではなく腹膜透析をお受けになるのが自然だと思われます。 ●転院と紹介状について 現在かかっている病院の主治医の先生が血液透析の方を強く勧める理由はきちんと説明されているでしょうか? もし、そうした説明がなく、腹膜透析の御希望が受け入れられないのであれば、御質問のメールにあるように、別の医療機関へ転院されることはやむを得ないと思います。 その場合ですが、紹介状は、現在の主治医の先生が書いて下さるのが一番よいことです。これまでの経過や検査結果など、情報をたくさんお持ちだからです。 また、医者は患者さんやその御家族から紹介状を書くように求められれば、その求めに応じなければなりません。 ●紹介状がない場合の検査などについて もし、他院への紹介状を書いていただけない場合は、これまでお母様がかかったかかりつけの先生がおいでになれば、その先生に紹介状を作製してもらうことができます。 検査結果などが添付できない場合は、紹介された医療機関である程度検査をやり直さなければならず、お母様に負担となってしまう可能性があります。 ただし、血液検査・尿検査・腹部超音波検査などは、長い時間を要するものではありません。 お母様とご家族様が十分に納得された上で治療をお受けになれることを、心から願っております。 [回答日 2021/9/21]

  • [Q536]透析中に血圧測定を行いますが開始時は130程度あります。途中、血圧が80台に低下しても平気で水を引かれます。やめて欲しいと伝えても2週間後ぐらい経つと忘れてしまうのか引かれます。

    (質問のつづき) 酷いときは70台でも水を引かれるときがありました。患者のシャントや安全を考えたらこのような低血圧時には中断すると思うのですが、ご意見伺わせてください。 [回答] ご質問内の「中断」とは、透析を中断することではなく、除水を(一時的にでも)止めることだと判断してお話を進めます。 ●血圧が低下した際の対処について 血圧が低下した際に、一時的に除水を停止することはよく行われています。 除水停止により血圧が回復をしてくれば、その後除水を再開します。 また、その回の透析では除水しきれなかった場合には、週末の透析までにはドライ・ウェイトまで除水できるように調整をしていきます。 治療をお受けになっている施設でも、「2週間くらい」は上記のような対処をしてくれるのに、その後はそう言った対応をしなくなってしまう、というお話と判断しました。 ですので、透析施設の方針として何がなんでも除水の停止はしない、ということではないようです。 それでは、なぜ2週間くらいはご希望通りの対処をして、その後、対応が変わってしまうのかは、申し訳ありませんがよくわかりません。 ●血圧が下がらないようにする対策について 透析で血圧が低下して問題となるのは、除水がうまく進まずに週末でも水分がお体に残ってしまうことです。 もちろん、血圧が下がっても除水調整をしない、ということになるとご心配されているように、シャントやお体(心臓や脳など)に悪い影響を及ぼす可能性があります。 ですので、血圧が下がらないようにする対策が最初に考えられることです。 (1)昇圧剤(血圧を上げるお薬)を使う (2)プログラム除水(透析の経過時間によって、除水速度を調整すること)を行う (3)ダイアライザーを小さくしたり、血流を落としたりして(できれば避けたいことですが)、尿毒素の除去を減らす (4)治療の方法を、血液透析から血液濾過透析という方法にする など、さまざまな対策が行われています。 ●除水を停止することについて ご質問者の方の場合も、上記のような対策は経験されていて、それでも血圧が下がってしまう、ということなのだろうと推察をいたします。 そうなると、血圧が下がってしまった時に除水を停止することはやむを得ないと考えます。 ただし、血圧が下がった時の対応がその都度違うというのはご心配になるというのも、とても理解できます。 透析治療をお受けになっている透析施設でも除水停止は行っているとのことですので、主治医の先生や、透析室の看護責任者の方に血圧が下がった時の対応をご相談されてみてはいかがでしょうか。 安心して透析治療が受けられますように願っております。 [回答日 2021/11/10]

  • [Q200]家族が透析治療をはじめました。心臓の合併症とはどのようなものなのでしょうか?

    [回答] ● 心臓の合併症について 透析が必要となってしまった、重症の腎不全の合併症の中で もっとも注意が必要なのが心臓の合併症です。 慢性腎不全の治療として透析をお受けになっている方では、 動脈硬化が進展しやすいことが知られています。 この動脈硬化によって、冠動脈という心臓に酸素と栄養を運んでいる 血管の血の流れが悪くなり、心臓が酸素不足・栄養不足となります (これを「虚血性心疾患」と言います)。 また、これとは別に、透析前にお体に水分が貯まって、それを透析で 除去してということを繰り返すうちに、心臓の筋肉が弱ってくることも あると言われています(「透析心」という言葉を使う先生もいらっしゃいます)。 これらの心臓の合併症は、透析が長くなればなるほど出現しやすく、 20年を超えると、重症・軽症の差はありますが、かなりの方に 心臓の合併症が見られるようになります。 心臓の仕事は血液のポンプであり、全身に血液を送ることですが、 虚血性心疾患や透析心によって、このポンプとしての役割が十分に できなくなると、「心不全」という状態に陥ってしまいます。 体のさまざまな部位で、血液が不足する一方で、心臓が送れなくなった 血液は肺に貯まってしまいます。このような状態となると、自覚症状としては 息切れや呼吸困難が出てきます。呼吸困難は夜中に出やすいことが 知られています。 ● 治療について 治療としては、手術などで冠動脈の血液の流れを改善させたり、 心臓の働きを助けるお薬を使ったりします。 次にニトロですが、このお薬には大きな問題となる副作用はありません。 安全性の高いお薬です。 私たち透析医は、このような合併症の予防と治療に取り組むことも 重要な使命の一つと考えて、日常の診療に携わっています。 予防法、治療法にはさまざまな進歩がみられていますが、 それでも100%の解決とはまいりません。 ですから、透析医療、合併症対策のさらなる進歩のために、 日々、努力していかねばなりません。 [回答日 2007/11/5]

  • [Q370]トイレ離脱する際、透析機械はなぜ停止の状態なのですか?

    [回答] 透析では除水と尿毒素の除去や電解質(ナトリウムやカリウム)の調節をしています。 ご質問にあるように、トイレなどで離脱をされる際には、ダイアライザーを含む回路内で血液は空回りをしていますが、上記の除水や尿毒素の除去は停止しています。 まず、除水ですが、もし離脱中も除水がかかっていると、空回りしている回路内で血液がどんどん濃くなってしまいます。 そのため、除水は停止します。 透析液も停止しますので、尿毒素の除去や電解質の調節も停止します。 空回りしている血液はだいたい200mL前後ですが、これが何度もダイアライザーを通過して、その際に透析液側との物質のやりとりが行われることは、たとえばカリウムやカルシウムの調整に関して、好ましくない影響が出る可能性があります。 そのため、離脱の際には機械は停止の状態にして、血液が固まらないように空回りの状態にしています。 [回答日 2014/1/16]

  • [Q193]腎不全になった祖母が、病院から血液透析と腹膜透析を 同時にすることをすすめられています。両治療を同時に行うことはできるのでしょうか?

    (質問のつづき) 時間の制約が増えたり、食事制限が行われるのではないかと心配です。 [回答] ●血液透析と腹膜透析との併用療法 血液透析と腹膜透析との併用療法ですが、確かにそういうやり方があります。 しかも、近年、この方法が腎不全の治療方法として優れている、 という報告があがってきていて、私たちのクリニックのある静岡市でも、 このやり方を勧めている先生がいらっしゃいます。 ただし、申し訳ありませんが、当院ではその経験がありません。 ●併用療法の実際 腹膜透析を行いながら、週に1回血液透析という方法が多いようです。 メリットとして、腹膜を休めることができるため、腹膜が長持ちする、 ということがあげられます。 お聞きになっているかもしれませんが、腹膜には寿命があり、 個人差はありますが、だいたい5年くらいで腹膜透析はできなくなります。 そうすると、選択肢は血液透析しかなくなってしまうのです。 一方、血液透析は食事制限や水分制限がある程度厳しい治療です。 ところが、腹膜透析を併用すると、この食事制限がかなり緩和されます。 また、血液透析は原則として週に3回の治療ですが、併用であれば、 上に書きましたように、週に1回の通院ですみます。 ●食事制限について ご心配されている食事制限については、併用療法だから 厳しくなる、ということはありません。 腹膜透析単独であれば、通院は月に1-2回程度ですみます。 また、血液透析のように針を刺されることもありません。 血液透析単独であれば、自宅での治療は不要で(自己管理は必要ですが)、 治療はすべて医療機関(病院・診療所)で行われます。 ●ご本人、ご家族、主治医で相談を もし、併用療法を行うと、どちらもやらなければいけないわけです。 ですが、それだけのメリットもある治療ですよ、ということになります。 お祖母さまのお体の状態や、自己管理が可能かどうか、ご家族のご協力が どの程度得られるか、など、さまざまなことを考慮しながら、どの治療法が よいのかを考える必要があると思います。 ご家族でも相談をなさって、主治医の先生のご意見もお聞きになってみて下さい。 [回答日 2007/8/29]

  • [Q498]不安を感じて、転院するため紹介状を書いてもらったもののひと悶着があり、転院先を見つける前に今の病院を止めてしまいました。

    (質問のつづき) 現在行き先のない状態です。 もしすぐに転院先が決まらない場合、どうすればいいのでしょうか? [回答] ●紹介状には透析条件やお薬等が書かれています 紹介状はお手元にあると思いますので大事になさってください。 紹介状には透析条件(ドライ・ウェイトやダイアライザーの種類など)と定期的にお飲みになっているクスリの情報が書かれています。 転院先の施設に是非お持ちになって下さい。 ●まずは通院しやすそうな施設に相談を 現在お住まいの地域に透析医療を行っている医療機関がどのくらいあるかわかりませんが、それらのうち、一番通院しやすそうなところから電話で結構ですので、連絡を取ってみて下さい。 その際に、お手元に紹介状があること、転院を希望されることなどを伝えて下さい。 空きベッドがあれば、転院を受けていただけると思います。 ●透析を始められた病院に相談する方法も もし、転院先が決まらくて、緊急で透析をお受けになるのであれば、透析を始められた病院(導入病院と言います)に連絡をしてみて下さい。 親御様のお体の状態などを御存じですので、透析ベッドに空きがあれば治療を引き受けてもらえると思います。 親御様が安心して透析治療を受けになれる医療機関が見つかることを願っております。 [回答日 2019/8/14]

  • [Q512]5年程前よりオンラインHDFにて3時間透析を行なっています。 最近I-HDFという新しい透析療法があると聞き情報収集をしています。

    (質問のつづき) すると、抹消血管の改善や低血圧症に効果があるなど書かれておりました。一方で除去率はオンラインHDFに比べて劣るという情報もありました。 この透析方式はこれから普及していくのでしょうか? また、メリットとデメリットについて、ご見解をお聞かせいただければ幸いです。 [回答] ●HDF(血液濾過透析)について まずHDF(血液濾過透析)ですが、通常の血液透析中に大量の補液(水分の追加)を行います。 お体に大量の水分が入りますので、その分除水を増やし、ちゃんとドライウェイトで終了するように設定します。 つまり、大量補液+大量除水をする治療です。 そうすると、通常の血液透析では除去されにくい分子量の大きな尿毒素(中分子と呼んでいます)が除去されやすくなり、貧血・骨関節障害・下肢のイライラ感などに好ましい効果があることが知られています。 一方、栄養分も除去されやすくなりますので、注意が必要です。 ●I-HDFとは 御質問にあるI-HDFは、このHDFを間欠的に行うものです。 例えば、血液透析を15分間行ったら、HDFを10分間行い、次に血液透析に戻して15分間、さらにHDFということを繰り返すのです。 この治療方法によって、末梢の血流がよくなったり、透析で血圧が低くなり過ぎないようにする効果があることが報告されています。 ●I-HDFのメリットとデメリット I-HDFのメリットは、HDFで除去されてしまう栄養分(特にアルブミンというタンパク質が重要です)が除去されにくくなることや、上記のように、血圧が下がりにくくなるなどが上げられます。 デメリットは、I-HDFを行う器械がまだ普及していないこと、HDFに比べると、中分子の除去が劣ることなどが考えられます。 ●I-HDFは普及していくのか 今後普及していくかどうかは、何とも言えないのが現状です。 I-HDFを行うためには、それが可能な器械が必要です。私どもの施設でも、全台でI-HDFができるわけではありません。 また、最近は通常のHDFでもアルブミンなどの栄養分が除去されないように工夫されたヘモダイアフィルター(人工腎臓)が使われるようになってきています。 そのようなことから、私どもの施設ではI-HDFができる器械を使っていても、治療方法は通常のHDFで行っている患者さんが多くいらっしゃいます。 今後、何か新しい知見が出てきて、I-HDFのさらなるメリットが知られないと、HDFほどの普及は難しいのではないかと思っています。 患者さんが、まだお若い方の場合、中分子を十分に除去した方がよいと思いますので、現時点では通常のHDFの方をお勧めしたくなります。 なお、I-HDFは末梢血流を改善させると言われていますが、閉塞性動脈硬化症に対して、HDFよりも優れた治療法なのかどうかは、きちんと比較された研究はまだ行われていないと思います。 [回答日 2020/5/28]

  • [Q527]腹膜透析をしていて先日お腹が痛くへその辺りが出っ張っているので受診をしたらへそヘルニアと診断されました。

    (質問のつづき) お腹をの部分を押しているといいと聞きますが、普段の生活での防止になるのですか?また、気を付けることはありますか? [回答] ●腹膜透析とヘルニアについて 腹膜透析をお受けになっている方は、お腹に透析液を入れているため、お腹の中の圧力が高くなり、ヘルニアを起こしやすくなります。 ここで言うヘルニアは、腸がお腹の中から脱出することであり、そけいヘルニア・大腿ヘルニア・臍(へそ)ヘルニアなどがあります。 おへその部分から腸が脱出してしまうので、おへその部分を押さえられるようにしておくことで、ヘルニアの再発を防ぐことができることもあります。 ●ヘルニアで注意したいこと ヘルニアで注意が必要なのは、「嵌頓(かんとん)」という状態です。 これは、ヘルニアがおへその部分から脱出したあと、元に戻らなくなり、脱出したおへその部分で腸がくびれるため、血行が悪くなって腸が腐ってしまう(壊死と言います)ことで、緊急の手術が必要になります。 成人の臍ヘルニアは嵌頓しやすいことが知られていますので、外科の先生によっては、無症状のうちに手術をしてヘルニアにならないように治療しておくことを勧める先生もいます。 たびたび腸が脱出してしまうようであれば、このような手術もありますので、主治医の先生とよく相談しながら治療方針をお決めになって下さい。 [回答日 2021/4/22]

  • [Q483]この度、増血剤の投与してもらったところ高血圧症になってしまいました。今は投与をやめて、ひと月たっていますが高血圧は改善されません。

    (質問のつづき) 降圧剤を処方されていますが、それで解決するのでしょうか、増血剤が抜ければ解決するのでしょうか? [回答] ●高血圧になる可能性があります 腎臓が悪くなったために貧血となった方の治療薬(エリスロポエチン製剤と言います)で、高血圧になる方がいらっしゃることが知られています。 報告にもよりますが、30%の方に血圧の上昇がみられるというものもあります。 ●血圧を下げるための対策について 投与された増血剤を減量または中止し、降圧薬をお飲みいただくこととなります。 すでに投与を中止されているとのことですので、あとは、降圧薬で血圧を下げていくことになります。 エリスロポエチン製剤で血圧が高くなった場合、降圧薬が効きにくい高血圧となることがあります。 その場合には、2種類や3種類の降圧薬を併用していくことも、稀ではありません。 ●既にお身体からは抜けていると思われます お薬がお身体から抜ければ血圧が下がるかどうかですが、すでに中止後から1か月が経過しているとのことですので、既にお薬はほとんど抜けているものと推測されます。 そうだとすると、高血圧はお薬(降圧薬)の増量や種類の変更などで下げていくことが大切です。 血圧が高くなって、御心配とは思いますが、主治医の先生と相談をしながら、治療をお受けになって下さい。 [回答日 2018/10/31]

  • [Q283]先日、透析治療を受けている家族が指先を切ってしまった時、止血をしても、なかなか止まらず、病院に連れて行きました。血は止まりにくいものなのでしょうか?

    [回答] 透析をお受けになっている方は、一般的に血が止まりにくくなっています。 これには2つの理由が考えられます。 ●1つめの理由は腎臓が悪くなっているからです。 腎臓が悪くなると、老廃物(尿毒素と呼んでいます)が血液中にたまります。 この尿毒素が、血液を固める作用をもつ血小板の働きを邪魔することが知られています。 血小板は「かさぶた」の元と考えていただいてよいのですが、この血小板の働きが悪くなるために、血が止まりにくくなるのです。 ●2つめの理由はクスリの影響です。 透析中に血液が固まってしまうと、治療が行えません。 そのため、透析治療中は”ヘパリン”という ”血液が固まりにくくなるようなクスリ”を使います。 このヘパリンが効いている時間はおよそ数時間程度と考えられていますが、透析治療があった日では、このヘパリンの作用が残っていることがありますから、そういう時にケガをすると血が止まりにくくなります。 また、腎不全の合併症として脳梗塞や心筋梗塞などがありますが、これらの合併症を予防するために、血液をサラサラにするクスリをおのみの方もいらっしゃいます。 血液をサラサラにする作用を持つお薬は、血を固まりにくくするので、このようなクスリを飲んでいる方では、血が止まりにくくなることがあります。 [回答日 2010/12/29]

  • [Q537]家族としては腹膜透析を希望したにもかかわらず、病院側では血液透析をしつこく勧めてきます。理由は、腹膜透析は感染リスクが高いからということでした。

    (質問のつづき) 透析液と腹膜からのチューブのコネクタ接続の際の接触のリスク、室内のエアコンを止めて接続しないとダメ、猫がいるから等、出来ない理由を次々と指摘されています。腹膜透析の感染リスクはそれほど高いのでしょうか。 [回答] ご質問のような理由で腹膜透析ができないのであれば、腹膜透析をお受けになれる患者さんはいなくなってしまいます。 ●接触のリスクについて まず、接触のリスクについてご説明します。 最近は紫外線滅菌をしながら、透析液を交換する機器が使われており(保険が適応されますのでお母様の経済的負担はありません)、この機器を使うと接触する可能性はほぼゼロとなります。 同じ理由から、エアコンを止める必要もなくっています。 夏に汗まみれで透析液の交換をする方がリスクがあるくらいです。 ●猫にはご注意ください 猫に関しては注意が必要で、私が診させていただいている方の中に猫がじゃれてチューブを傷つけられた方がいらっしゃいます。 ●十分に納得された上で治療方法を選択されることが大切 病院が説明なさっている「接触のリスク」についてや「エアコンを止める」ことなどは、ずっと以前の腹膜透析のやり方を説明されているような印象を受けます。 もちろん、お母様のお体の状態から腹膜透析が好ましくないという可能性はあります。 いずれにしても、患者さんとご家族が十分に納得された上で治療方法を選択されることを願っております。 [回答日 2021/11/28]

  • [Q539]82才の母が透析を始めてから2年と少し経ちます。先月くらいから、一度の透析で、目標の数値まで下げることが出来ずに透析治療が終わることが、しばしばあります。

    (質問のつづき) 主治医の先生は、1週間で取りきれれば大丈夫と仰るそうですが、先週も200ml残ったようです。このまま、取りきれない状態が続くと、どうなるのでしょうか?また、何か対処する方法はあるのでしょうか? [回答] 「目標の数値まで下げることが出来ない」とのことですが、これは、設定しているドライウェイト(基準体重)まで除水ができていない、ということだと判断して回答をさせていただきます。 ●除水についての基本と推察 血液透析では治療のたびに、前回の透析から増加した分の水分を除去します(除水といいます)。 例えば、体重が2kg増えていたら、その分の2,000mLの水分を除去するのです。 ただし、1回の透析で除去できる水分の量には上限があります。 一般論として、お若い方はたくさん除去できますし、ご高齢の方や体格が小さい方では、除水できる量が少なくなることが多いのです。 お母さまは82歳とのことですので、一度の透析で除水できる量が少ないのだと推測します。 ●除水とドライウェイトとお身体への影響 多くの場合、週明け(月曜日、火曜日)の透析では前回の透析から中2日が空くため体重増加が多くなります。 ですので、この週明けの透析では目標通りの除水ができずに残ってしまうことがあります。 このような場合には、週末(金曜日、土曜日)までにはドライウェイトまでの除水を完了できるようにしましょう、とお話しします。 主治医の先生がおっしゃっていることは、このことだと思います。 もし、除水できない状態が続くと、心臓に負担がかかるようになります。 そもそも、ドライウェイトを設定してその体重まで除水をしようとするのは心臓に負担をかけないためなのです。 ですから、主治医の先生がおっしゃる通り、週末までにはドライウェイトに到達できるように気をつけていただきたいと思います。 ●塩分制限や水分制限をどのように行うか 対策ですが、基本は塩分制限です。 塩分制限が上手にできないと、どうしても水分が増えてしまいます。 塩分制限は大切ですが、制限を厳しくすると、食事が味気なくなり、食欲が低下してしまうことがありますので、注意が必要です。 香辛料やダシなどを使って、塩分を控えるようにして下さい。 塩分制限が達成できるようになったら、次は水分制限を心がけるようにして下さい。 お薬をお飲みになる際には、食後のお茶で飲むなど、ちょっとした工夫でも水分を減らすことができると思います。 塩分制限をしながら食べやすいお食事を作るコツについては、管理栄養士と相談をされるとよいと思います。 [回答日 2022/1/15]

  • [Q540]88歳の母は、透析治療を始めて1年半になります。一年前から胸のパーマーネントカテーテルになり、少し前から痛みがあるようです。一か月たっても痛みがあるので再度MRI検査をしました。

    (質問のつづき) 頸椎に少し炎症が見られているそうで、化膿性頸椎炎と説明がありました。どのような原因が考えられるのでしょうか? [回答] ●化膿性頸椎炎について 化膿性脊椎炎(お母様の場合は、頚椎ですので化膿性頚椎炎です)は、免疫の力が低下した人に時々みられる感染症です。 透析をお受けになっている方にも起きることがあります。 ●原因として考えられること ご質問では、カテーテルを刺したところから菌が侵入したのではないかと御心配をされていると推察いたします。 カテーテルから入ることがありますし、カテーテルを入れていない方では、シャントの針を刺したところから菌が侵入することもあります。 また、これらとは別に、呼吸器系(気管支や肺)や消化器系(腸)、泌尿器系(膀胱など)から菌が入ってきて、血流に乗り、化膿性脊椎炎を起こすこともあります。 どの侵入経路で感染したのかは、どのような菌が検出されるかで、ある程度推測ができます。 培養検査と言いますが、どのような菌が出て、どの抗生物質が効くかの検査をされていると思いますので、主治医の先生にお尋ねになっては如何でしょうか? ●治療方法について 治療は抗生物質を使っていくことになります。 免疫の力が低下している人の場合は、どうしても抗生物質の効きが悪くなりますので、きちんと治ってくれるかどうかは経過をみていかないとわからない、というのが正直なところです。 お母様の回復を心から願っております。 [回答日 2022/1/31]

  • [Q544]ANCA関連血管炎から透析治療を始めた母のことで質問です。一度、血液透析透析を始めてから腹膜透析にしても、尿量は今以上に増えることはないのですか?水分制限はこれまでと同様に必要ですか?

    [回答] ご質問への回答としてはたいへん申し訳ないのですが「やってみないとわからない」というのが正直なところです。 ●腹膜の性質はかなり個人差がある 腹膜の性質にはかなりの個人差があって、腹膜透析を行った場合に、除水がたくさんできる方と、あまりできない方がいらっしゃいます。 除水がたくさんできる方は、血液透析よりも水分制限が緩和されますが、除水量が増えなかった場合は、血液透析と同じように水分制限が必要となります。 ●尿量について 尿量に関しても、やってみないとわからないという点は同じです。 お母様が腎臓を悪くされた原疾患がANCA関連血管炎ということですので、尿量が増えることはあまり期待できないかもしれません。 ●腹膜透析と血液透析との併用療法 腹膜透析で十分な除水ができなかった場合は、血液透析との併用療法が選択されることがあります。 これは腹膜透析を行いながら、週に1回血液透析を行うもので、私が診させていただいている患者さんにも併用療法の方がいます。 せっかく腹膜透析を始めたのに、血液透析も行うというのは患者さんやご家族にとっては残念な感じがするかも知れませんが、やってみると「快適」とおっしゃっていただけることが多い印象です。 なお、日本で腹膜透析をお受けになっている方の約5人に1人は併用療法をお受けになっています。 [回答日 2022/5/10]

  • [Q390]糖尿病の方で腹膜透析をしているは方いますか? 今、腹膜透析していますが、血糖値が高くなってきました。 糖尿病になっても、腹膜透析を継続してできますか?

    [回答] はい。 糖尿病の方でも腹膜透析をお受けになっている方がいらっしゃいます。 また、糖尿病になっても腹膜透析を継続できます。 ●糖尿病が原疾患の方の割合 少し古くなりますが、2009年末の状況を日本透析医学会が調査をしたところでは、腹膜透析をお受けになっている方の中で、28.5%の方が、原疾患(腎臓を悪くしたもとの病気)が糖尿病でした。 つまり、腹膜透析をお受けの方の4人に一人以上は糖尿病が原疾患ということになります。 ちなみに、血液透析の場合は35.3%の方が、糖尿病が原疾患でした。 ですから、やはり糖尿病の方の場合は、腹膜透析よりも血液透析の方を選択される方が多い、ということが言えるかもしれません。 ●血糖のコントロールにつとめてください 腹膜透析の場合は、透析液からブドウ糖が体内に吸収されますので、どうしても血糖が高めになる傾向があります。 ですが、それを含めて、糖尿病の治療(血糖を適正値まで下げる治療)をお受けになれば腹膜透析を継続することは可能です。 現在も腹膜透析をお受けになっていらっしゃるとのことですので、主治医の先生と相談をしながら、血糖のコントロールにつとめてください。 [回答日 2014/12/10]

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