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「」に対する検索結果が557件見つかりました

  • [Q538]20代からの透析が不安です。これから先の長い人生、透析をするなら、しないほうがいいと考えています。

    (質問のつづき) 透析を中止したらどうなるかはわかるのですが、透析を中止して残りの余生を自由に生きることは出来ますか? [回答] お若い方が腎臓を悪くされて、透析治療が必要な状態になることは、お体だけではなく、お気持ちにも相当な負担になることと思います。 私たちは、患者さんのお考えを大切に考え、尊重しています。 万が一ですが、透析治療をお受けにならない、または、透析治療をやめるという決断をされた場合ですが、様々な症状を少しでも緩和できるように、私たち透析医・腎臓医は精一杯の治療を行います。 その点は知っておいていただきたいと存じます。 ●透析治療を受けるかどうかについて これからの長い人生において、血液透析であれば週に3回、腹膜透析では毎日治療が必要になりますので、時間的制約がとても大きくなります。 どのような治療や検査であっても、それをお受けになるかどうかは患者さんご本人がお決めになることです。 透析治療をお受けにならない、あるいはお受けになってから透析治療をやめるということは、いずれも選択できます。 ただし、尿毒症の症状はかなりつらいですし、お体が思うように動かなくなる可能性もあります。 透析治療を中止された後が「自由」なものかのご質問ですが、お答えできる自信がありません。 大変申し訳ありません。 ●腎臓医療の進歩はめざましいものがあります まずは透析治療をお受けになり、治療を続けていただきたいと心から願います。 そして、腎移植の可能性をお考えいただきたいと思います。 近い将来にとお約束できるわけではありませんが、腎臓医療の進歩はめざましく、腎臓の再生医療が実現されることも決して夢物語ではなくなってきています。 透析治療が必要ではなくなる可能性があります。 時間をかけてじっくりとお考えいただきたいと思います。 [回答日 2021/12/26]

  • [Q537]家族としては腹膜透析を希望したにもかかわらず、病院側では血液透析をしつこく勧めてきます。理由は、腹膜透析は感染リスクが高いからということでした。

    (質問のつづき) 透析液と腹膜からのチューブのコネクタ接続の際の接触のリスク、室内のエアコンを止めて接続しないとダメ、猫がいるから等、出来ない理由を次々と指摘されています。腹膜透析の感染リスクはそれほど高いのでしょうか。 [回答] ご質問のような理由で腹膜透析ができないのであれば、腹膜透析をお受けになれる患者さんはいなくなってしまいます。 ●接触のリスクについて まず、接触のリスクについてご説明します。 最近は紫外線滅菌をしながら、透析液を交換する機器が使われており(保険が適応されますのでお母様の経済的負担はありません)、この機器を使うと接触する可能性はほぼゼロとなります。 同じ理由から、エアコンを止める必要もなくっています。 夏に汗まみれで透析液の交換をする方がリスクがあるくらいです。 ●猫にはご注意ください 猫に関しては注意が必要で、私が診させていただいている方の中に猫がじゃれてチューブを傷つけられた方がいらっしゃいます。 ●十分に納得された上で治療方法を選択されることが大切 病院が説明なさっている「接触のリスク」についてや「エアコンを止める」ことなどは、ずっと以前の腹膜透析のやり方を説明されているような印象を受けます。 もちろん、お母様のお体の状態から腹膜透析が好ましくないという可能性はあります。 いずれにしても、患者さんとご家族が十分に納得された上で治療方法を選択されることを願っております。 [回答日 2021/11/28]

  • [Q536]透析中に血圧測定を行いますが開始時は130程度あります。途中、血圧が80台に低下しても平気で水を引かれます。やめて欲しいと伝えても2週間後ぐらい経つと忘れてしまうのか引かれます。

    (質問のつづき) 酷いときは70台でも水を引かれるときがありました。患者のシャントや安全を考えたらこのような低血圧時には中断すると思うのですが、ご意見伺わせてください。 [回答] ご質問内の「中断」とは、透析を中断することではなく、除水を(一時的にでも)止めることだと判断してお話を進めます。 ●血圧が低下した際の対処について 血圧が低下した際に、一時的に除水を停止することはよく行われています。 除水停止により血圧が回復をしてくれば、その後除水を再開します。 また、その回の透析では除水しきれなかった場合には、週末の透析までにはドライ・ウェイトまで除水できるように調整をしていきます。 治療をお受けになっている施設でも、「2週間くらい」は上記のような対処をしてくれるのに、その後はそう言った対応をしなくなってしまう、というお話と判断しました。 ですので、透析施設の方針として何がなんでも除水の停止はしない、ということではないようです。 それでは、なぜ2週間くらいはご希望通りの対処をして、その後、対応が変わってしまうのかは、申し訳ありませんがよくわかりません。 ●血圧が下がらないようにする対策について 透析で血圧が低下して問題となるのは、除水がうまく進まずに週末でも水分がお体に残ってしまうことです。 もちろん、血圧が下がっても除水調整をしない、ということになるとご心配されているように、シャントやお体(心臓や脳など)に悪い影響を及ぼす可能性があります。 ですので、血圧が下がらないようにする対策が最初に考えられることです。 (1)昇圧剤(血圧を上げるお薬)を使う (2)プログラム除水(透析の経過時間によって、除水速度を調整すること)を行う (3)ダイアライザーを小さくしたり、血流を落としたりして(できれば避けたいことですが)、尿毒素の除去を減らす (4)治療の方法を、血液透析から血液濾過透析という方法にする など、さまざまな対策が行われています。 ●除水を停止することについて ご質問者の方の場合も、上記のような対策は経験されていて、それでも血圧が下がってしまう、ということなのだろうと推察をいたします。 そうなると、血圧が下がってしまった時に除水を停止することはやむを得ないと考えます。 ただし、血圧が下がった時の対応がその都度違うというのはご心配になるというのも、とても理解できます。 透析治療をお受けになっている透析施設でも除水停止は行っているとのことですので、主治医の先生や、透析室の看護責任者の方に血圧が下がった時の対応をご相談されてみてはいかがでしょうか。 安心して透析治療が受けられますように願っております。 [回答日 2021/11/10]

  • [Q535]人工透析を始めて2年近くになる86歳の母についてです。昨年の夏ぐらいから透析の後にとても疲れるようになりました。

    (質問のつづき) その頃は3時間半の透析時間でしたが、透析後の体重が減らないので、今年から4時間になりました。それでも二日開いた後の透析の朝は辛そうで、透析後の疲れ方も以前以上になりました。何かしてあげられることはあるでしょうか? [回答] 御高齢のお母様が血液透析をお受けになっていて、透析後の疲労感が強い御様子、御心配のことと拝察いたします。 ●疲労感の原因 若くて元気な方でも、血液透析のあとには疲労を感じる方が少なくありません。 いわば血液透析は疲れる治療、ということになります。 疲労感の原因はさまざまですが、一番影響するものは「除水」と考えられます。 血液透析では老廃物(尿毒素)の除去とともに、お体に溜まった水分を取り除きますが、この水分除去が疲労感の原因となります。 お母様の場合も、中二日空いた日(週の始めですね)の血液透析が一番つらいようですが、これは中二日空くとそれだけ水分が溜まり、血液透析での除水量が増えるからです。 ●透析治療時間を延ばす理由 時間あたりの除水量が増えると、疲労感が増したり、心臓に負担をかけることがあるために、お母様も透析時間を延ばして、時間あたりの除水量を少なくできるようにされているようですね。 この理屈で言えば、4時間の治療時間を4時間半とか5時間に延ばせば、さらに疲労感は減る(心臓への負担も減る)ことになります。 しかし、実際に患者さんに時間延長をお勧めすると、「ただでさえ疲れるのに、時間を延ばせばさらに疲れるからイヤだ」と拒否されてしまうことが多いのが実情です。 ●透析治療時間延長以外の対策 時間延長以外の対策にはどのようなものがあるかですが、まず取り組んでいただきたいことは塩分制限・水分制限です。 たくさん除水をすると疲れが増すのですから、たくさん引かなくてよいようにすることが大切です。 血液透析をお受けになっている方は、のどの渇きを感じていることが多く、水分制限は簡単ではありませんが、できるだけ塩分を控えることによって水分がお体に溜まらないように食事などを工夫していただきたいと思います。 目安としては、中二日空いた日の体重増加がドライ・ウェイト(基準体重)の4%以内、とお話ししています。 ●血液濾過透析 治療方法を血液透析から血液濾過透析という方法に変えると疲労感がある程度楽になることがあります。 血液濾過透析は、栄養分が除去されやすく、御高齢の方にはお勧めしにくい点もあります。 私にはお母様の栄養状態がわかりませんので、透析の主治医の先生と相談をされてもよいと思います。 ●さまざまな対処方法 (1)グリセオールという点滴 これはすでに試みられているかも知れませんが、透析中にグリセオールという点滴を行うと、治療後の疲労感が軽くなる方がいらっしゃいます。 効果は確実とは言えませんが、特に害のない方法ですので、試す価値はあるものと考えております。 (2)カルニチンを注射で補充 さらには、カルニチンという一種の栄養成分ですが、これを透析中に注射で補充する方法もあります。 栄養成分ですので、速効性は期待できませんが、これも害や副作用をあまり心配せずにできる治療法ですので、主治医の先生はすでに行って下さっているかも知れません。 (3)腹膜透析(CAPD) また、2年前に血液透析を始められる時に説明があったと思いますが、腹膜透析(CAPD)という方法に治療法を変えることも選択肢に上がると思います。 腹膜透析の場合には、毎日ゆっくりと除水をされますので、血液透析の治療後のような疲労感を感じることはまずありません。 御家族の協力が必要ですし、新たに手術をお受けになる必要がありますから、明日からすぐにできるというわけではありませんが、お母様にとってはかなり楽な治療方法となると思います。 ただし、2年前に血液透析を選択された時に、なにか腹膜透析をお受けになれない状態や御都合があったのかも知れませんので、その場合には選択肢からは外れてしまいます。 この点に関しても、主治医の先生に相談をしてみて下さい。 お母様ができるだけ楽な治療をお受けになれるようになることを心から願っております。 [回答日 2021/10/6]

  • [Q534]母は現在86歳です。車椅子に乗ってデイサービスに通っています。腎不全で医者から人工透析を勧められており、家族としては腹膜透析を選択していますが、医者から血液透析をしつこく勧められています。

    (質問のつづき) 透析選択外来で腹膜透析をすると決めたにもかかわらず、医者からはその後の計画などの話がまったく出てきません。この病院ではダメだと思いますので、他の病院に変えたくても医者の紹介状がないと出来ない状況です。どうすれば良いのでしょうか? [回答] ●腹膜透析を選んだ経緯からの推察 透析選択外来をお受けになったとのことですから、血液透析と腹膜透析の違いを理解された上で、腹膜透析を選ばれたのだと思います。 また、最初から腹膜透析に適さない方(ひどい腰痛や、お腹の大きな手術など)がいらっしゃいますが、選択外来で腹膜透析を選ばれた、ということは、お母様の場合には腹膜透析も可能であると主治医の先生や看護スタッフは判断しているのだと考えます。 そうすると、お母様やご家族様の御希望通り、血液透析ではなく腹膜透析をお受けになるのが自然だと思われます。 ●転院と紹介状について 現在かかっている病院の主治医の先生が血液透析の方を強く勧める理由はきちんと説明されているでしょうか? もし、そうした説明がなく、腹膜透析の御希望が受け入れられないのであれば、御質問のメールにあるように、別の医療機関へ転院されることはやむを得ないと思います。 その場合ですが、紹介状は、現在の主治医の先生が書いて下さるのが一番よいことです。これまでの経過や検査結果など、情報をたくさんお持ちだからです。 また、医者は患者さんやその御家族から紹介状を書くように求められれば、その求めに応じなければなりません。 ●紹介状がない場合の検査などについて もし、他院への紹介状を書いていただけない場合は、これまでお母様がかかったかかりつけの先生がおいでになれば、その先生に紹介状を作製してもらうことができます。 検査結果などが添付できない場合は、紹介された医療機関である程度検査をやり直さなければならず、お母様に負担となってしまう可能性があります。 ただし、血液検査・尿検査・腹部超音波検査などは、長い時間を要するものではありません。 お母様とご家族様が十分に納得された上で治療をお受けになれることを、心から願っております。 [回答日 2021/9/21]

  • [Q533]88歳の母が透析を始めて1年になります。透析導入時から排尿がありましたが、10日ほど前から排尿が少なくなっています。そのため、利尿薬を飲み始めており、7日前からは増量もしています。

    (質問のつづき) 先日、排尿について看護師さんに聞いたら「透析患者さんは排尿がある人、出にくい人もいますし、まったく出ない人も透析を続けていますよ。」との事でしたが本当でしょうか?また、排尿がなくなると水分管理は、より厳しくなるのでしょうか? [回答] ●透析療法は何をするものか? 透析療法は、腎臓の働きを肩代わりする治療です。 残念ながら、腎臓が悪くなることを防ぐ治療ではありませんので、透析治療をお受けになっている間も、腎臓病は進行してしまいます。 したがって、腎臓の機能は悪化し、やがてはオシッコが出なくなります。 ●オシッコが出なくなった時のこと 看護師さんがおっしゃっている通りです。 透析治療をお受けになっている方で、オシッコが出なくなってしまっている方は、珍しくありません。 ●利尿薬の使用について また、オシッコの量が減ってきた時に、利尿薬を増量することも、よく試みられます。 ただし、それでもオシッコが減ってしまうことはあります。 上に書きましたように、オシッコの量が減ることはある意味、自然の経過なのです。 ただし、念のため、腹部超音波検査などで膀胱にオシッコが貯まってないかどうかをチェックしていただいた方がよいと思います。 主治医の先生と相談をしてみて下さい。 ●水分制限について また、水分制限はオシッコの量が減ってくる度合いにあわせて厳しくなります。 たとえば、オシッコが一日400mL出ている時に一日の水分量が1500mLに制限するように指示されていたとしましょう。 オシッコが100mL/日に減ってしまうと、一日にお摂りになれる水分量は1200mLになります。 水分制限は透析治療をお受けになっている方にとってとてもつらいものですから、できるだけ長くオシッコが出るように、利尿薬なども使いながら治療を行うことになります。 [回答日 2021/9/3]

  • [Q532]82歳になる母ですが、人工透析を始めて1年半経ちました。半年前から、透析時間が、それまでの3時間半から4時間に伸びました。

    (質問のつづき) 母の話では、最近、規定量の水を取りきれたということで、透析が4時間よりも早くに終わるようになったとのことです。主治医の先生には、水分も今より増やして良いし、もっと食べて体重を増やすように言われているようですが、神経質な母なので、制限を緩めることに抵抗があるようです。本当に制限を緩めても大丈夫なのでしょうか? [回答] まず、お母様のお身体を最も診ているのは主治医の先生です。 ご質問から推測できる範囲で、私の考えをお伝えいたしますが、主治医の先生にもしっかりとご相談されてください。 ●透析時間を延ばす目的 透析時間を延ばす目的は二つあります。 1つ目は、たくさんの尿毒素を除去するためです。 2つ目は、水分の除去(除水と言っています)をスムーズにするためです。 透析時間が長いほど、尿毒素がたくさん抜けることはなんとなくイメージしていただけると思います。 除水をスムーズにすることですが、短時間でたくさんの水分を除去すると血圧が下がりやすくなるので、時間をかけてゆっくりと水分を除去するために透析時間を長く設定するようになります。 ちなみに日本の血液透析の標準的な時間は4時間です。 ●御高齢の方の透析治療では時間を短くすることも しかしながら、御高齢の方の場合には、透析時間を短く設定することがよく行われます。 これは、透析時間が長いと患者さんが疲れてしまうためと長期的な(20年とか30年とか)治療効果を考えた時に若い方と異なり、御高齢の方ではそれほどたくさんの尿毒素を除去しなくてもよかろう、と考えるためです。 ですので、御高齢の方で透析時間を長くするケースの多くは、塩分・水分制限が十分にできない方で、たくさんの除水が必要となるため、治療時間を延ばしているのです。 以下は私の推測ですが、お母様の場合には体重増加が少ないため、1回の血液透析での除水量も少なくなり、4時間かけなくても除水が完了しているため治療時間が短くなっているものと思われます。 主治医の先生の「水分も今より増やして良いし、もっと食べて体重を増やすように」という言葉が上記の私の推測を裏付けてくれていると思います。 ●たくさん栄養を摂っていただきたい 実際に、お母様はお痩せになってしまっているようです。 除水がスムーズにいっているのであれば、たくさん召し上がっていただき、たくさん栄養を摂っていただきたいと考えます。 また、水分制限を緩和してもよいということは、塩分制限をゆるめてもよいということと同じ意味合いを持ちます。 ですので、現在お食べになっている食事よりも味付けを濃くしてもよいので、食べやすい味やお好きな味のものをできるだけたくさんお摂りになっていただきたいと考えます。 食べ過ぎた場合には、透析の主治医の先生や看護師からもっと減らすようにと言う言葉がすぐに出るものです。 そういった注意がなければ、塩分と水分の制限をゆるめていただいても大丈夫だと考えます。 [回答日 2021/8/14]

  • [Q531]デイサービスで看護師をしています。2年前から透析を始め、現在週3回透析をしている方がデイで週3回入浴されるのですが、入浴後に、嘔気、嘔吐がありました。

    (質問のつづき) 嘔気が止まり最高血圧が低いため、ベッドで安静20分後、血圧がいつもの値に戻りました。その後昼食の時間がきていたのでどうしたいいものかと迷いました。嘔吐した後は絶飲食をして胃を安静にするべきなのか。昼に決められた水分量だけを飲んでもらうのが良いのかも迷いました。ご助言いただければ幸いです。 [回答] 血液透析をお受けになるご高齢の患者さんが増える中で、私たち透析医療機関のスタッフは、デイサービスなど介護施設の皆様に大変お世話になっています。 心より感謝申し上げます。 今後とも、あたたかなケアをお願いいたします。 ●適切な処置だと思います 血液透析をお受けになっている糖尿病の患者さん(御利用者さん)では御質問にあるように、急に血圧が低下し、吐き気が出現したり実際に吐いてしまうことがあります。 このような場合、ベッド上安静、さらには下肢挙上をしていただき、血圧の回復を待っていただいた今回の処置はとてもよかったと思います。 ●嘔吐した後の昼食について さて、その後の昼食をどうするかですが、「安全第一」と考えるのであれば、その日の昼食は見合わせていただくことになります。 ただし、この「安全」は、昼食を摂ることによってもう一度吐いて誤嚥をしないような「安全」です。 もう一つ考えなければならないのは、昼食をしないことによって低血糖にならないかです。 低血糖を防ぐ「安全」を考えるのであれば、昼食を摂っていただいた方がよいと言うことになります。 今回、対処なさったように試しに水分を摂っていただき、むせや嘔吐がなければ、観察下でゆっくりと昼食を摂っていただくことになると思います。 つまり、今回やられたような対処方法がよいと考えます。 ●主治医にも相談をおすすめします ただし、この患者さん(御利用者さん)が、たびたび入浴の際に血圧低下・嘔吐をするようであれば透析の主治医と相談をしてみて下さい。 降圧薬が処方されているようならば、そのお薬の減量を、降圧薬が処方されていなければ血圧下降を防ぐためのお薬の処方を検討してもらえると思います。 [回答日 2021/7/28]

  • [Q530]透析治療を受けている母のことで質問です。カテーテルが2本身体に挿入されていますが、母がいまだにカテーテル挿入部が痛痒いと言い、そこに手を触れようとします。

    (質問のつづき) 挿入部はガーゼでテープ止めや保護フィルムなどで覆っているのでそれを取るような事はしませんが痒くて手がそこに行くようです。私は経験ないので母の痒みがどんなのか分かりませんが、その挿入部の痒みは取れないのでしょうか?これからずっと一生続くものなのでしょうか? [回答] ●痒いという訴えは比較的よくお聞きします 私たちはカテーテルの挿入部を「刺入部」と呼んだり「出口部」と呼んだりしています。 カテーテルの出口が痒いという訴えは比較的よくお聞きします。 血液透析の際に、その出口部を消毒したりしますし、保護フィルムやテープによる刺激で痒みが出ることもあります。 広い意味で「かぶれ」が生じるのです。 ●痒みが自然に軽くなったり、治ってくれたりするか? 私の経験では、この痒みが自然に(時間が経過することにより)軽くなったり、治ってくれたりすることはあまりありません。 痒みは、とてもつらいものです。 ご質問にもあるように、自然に手が出てしまうこともあります。 ですので、痒みを抑えてあげることは大事なことと考えております。 ●痒みを抑えるための対応 一般的には、かゆみ止めの塗り薬を使ったり、消毒の方法を変えたり、保護フィルムを変更したり(あるいはやめてしまったり)という対応をします。 主治医の先生や、透析室の看護師と相談をされてお母様の痒みを軽くする方法を選択してみて下さい。 [回答日 2021/6/28]

  • [Q529]腹膜透析で夜間CAPDをしているのですが、朝CAPDを終える時に手洗い場所がなく、現在は病院で使っているようなパウダーフリーの手袋をしています。このような形で菌はつかなくて大丈夫ですか?

    お使いになっている器械・装置について、どのような手技で行ったらよいか等、具体的な方法に関しては、主治医の先生やPDナースの方にも必ず相談をしてみて下さい。 ご相談されることを前提に回答申し上げます。 ●ご質問内容から想定されることを整理します 夜間のCAPDとは、器械(サイクラーと呼ばれていて、各社からいろいろな器械が販売されています)を使って透析液の出し入れを眠っている間に行うものですね。 昼間はお腹の中は空にしているのでしょうか? 夜、サイクラーにバックをつなげる際も、朝CAPDを終えて、サイクラーから切り離す際にもバッグ交換用の装置(紫外線を用いたり、熱を用いたりします)をお使いになっているものと思われます。 ●おすすめしたい方法 上記のような状況であれば、きちんと普通の石鹸での手洗いをしていただきたいと考えます。 しかし、手を洗う場所がないとのことですので、そのかわりとしては、擦り込み式のアルコールが勧められます。 もしも、手洗いができずアルコールもないとすると手袋の使用ということになると思います。 しかし、厳密には「滅菌済み手袋」というものが必要になり、かつ、手袋の装着にもきちんとしたトレーニングが必要です。 滅菌していない手袋を使ったり、装着の仕方が間違っていると素手で操作を行うのと大差はなくなってしまいます。 なお、病院等の医療機関では、滅菌した手袋と滅菌していない手袋を用途に応じて使い分けています。 [回答日 2021/6/1]

  • [Q528]透析治療から帰って来てすぐにお昼の食事をして1時間後に排便したら、便が1回で大量に排泄して、その場で意識を無くしてます。

    (質問のつづき) 透析治療後は血圧が安定せず、体の水分が少ないので排便時に血圧が下がてしまうと失神してしまうのではないかということで、透析をしていない人でも排便での失神はあると説明を受けましたが本当にそのようなことはあるのでしょうか? [回答] ●排便失神というものがあります 「排便失神」と思われます。 透析治療をお受けになったいない方でも、排便失神は起こり得ます。 血液透析をお受けになっている方では、透析後には血圧が低下していることが多く、透析をお受けになっていない方よりも失神が生じやすくなっています。 ●排便失神が起こる理由 排便により血圧が下がるのは、副交感神経という神経が(余計に)働いて、血圧と脈拍を下げる作用がでることによります。 血液透析後に血圧が下がりやすいのは、除水(透析治療で水分を除去すること)によって、血管の中が脱水気味になっていることが多いからです。 いずれにしても、血圧が下がりすぎてしまい、脳に行く血流が減少するために意識を失ってしまい、失神するのです。 ●排便失神をしてしまった時の対応 対応としては、すぐに横にして、頭を低く、足を高くすることによって頭に行く血流を増やしてあげれば、意識は比較的短時間で回復してくる場合が多いです。 この時に、嘔吐をしていないかどうか、気をつけて下さい。 失神の際に嘔吐をすることがありますが、吐いたものが口の中に残っていると、気管に詰まってしまうことがあります。 もし、口の中に吐いたものがある場合は、頭を下げることと同時に、顔を横に向けて、吐きやすくしてあげて下さい。 ●排便失神を防止するために 意識が元通りに回復してくれたとは言え、失神があることはよいことでないのは言うまでもありません。 透析治療後は、除水により血圧が下がりやすくなっています。 透析の主治医の先生と相談をされて、ドライウェイト(透析での目標体重)を上げたり、血圧が下がりにくくなるお薬を使ったりという検討をお願いしてみて下さい。 また、排便の際にいきむと失神しやすくなります。 もし便秘がちで、いきんで排便をすることが多いようでしたら、便を軟らかくするクスリなどの使用を、主治医の先生に相談をされるとよいと思います。 [回答日 2021/5/17]

  • [Q527]腹膜透析をしていて先日お腹が痛くへその辺りが出っ張っているので受診をしたらへそヘルニアと診断されました。

    (質問のつづき) お腹をの部分を押しているといいと聞きますが、普段の生活での防止になるのですか?また、気を付けることはありますか? [回答] ●腹膜透析とヘルニアについて 腹膜透析をお受けになっている方は、お腹に透析液を入れているため、お腹の中の圧力が高くなり、ヘルニアを起こしやすくなります。 ここで言うヘルニアは、腸がお腹の中から脱出することであり、そけいヘルニア・大腿ヘルニア・臍(へそ)ヘルニアなどがあります。 おへその部分から腸が脱出してしまうので、おへその部分を押さえられるようにしておくことで、ヘルニアの再発を防ぐことができることもあります。 ●ヘルニアで注意したいこと ヘルニアで注意が必要なのは、「嵌頓(かんとん)」という状態です。 これは、ヘルニアがおへその部分から脱出したあと、元に戻らなくなり、脱出したおへその部分で腸がくびれるため、血行が悪くなって腸が腐ってしまう(壊死と言います)ことで、緊急の手術が必要になります。 成人の臍ヘルニアは嵌頓しやすいことが知られていますので、外科の先生によっては、無症状のうちに手術をしてヘルニアにならないように治療しておくことを勧める先生もいます。 たびたび腸が脱出してしまうようであれば、このような手術もありますので、主治医の先生とよく相談しながら治療方針をお決めになって下さい。 [回答日 2021/4/22]

  • [Q526]透析治療を受けている母について質問です。身体にカテーテル留置して以降、特定の食品は食べますが全体的に食欲不振が続いています。

    (質問のつづき) 看護師に聞いてみると「ご高齢でカテーテルを挿入している状態なので、身体が異物が入っていると反応して、食が細くなって体力も奪っているのだろう」ということでしたが、そのようなことはあるのでしょうか? [回答] ●食欲が低下する原因はさまざまです 看護師さんの言葉を否定してしまうようで心苦しいのですが、「カテーテルが入ってることが原因で食欲が低下してしまった」という以外の原因を考えて、しっかりと対応することが望ましいと考えます。 私達は、透析治療をお受けになっている御高齢の方が、あまり食べられないとおっしゃる場合には、さまざまな原因を考えます。 たとえば、 透析治療が必要なほどの腎不全ですので、その腎不全という病気そのものから来る食欲低下。 透析治療は疲れる治療ですので、その疲労感による食欲低下。 重大な病気にかかってしまったということによる抑うつ状態による食欲低下。 さらには、なにか隠れた別の病気があるための食欲低下なども考えていきます。 ●お母様が召し上がりたいものを考えてみましょう しかし、お母様の場合には、特定の食品はお召し上がりになれるとのことですので、上記の原因とは別に 食べたいもの、食べやすいものならば食べられる、という状態であることも考えられます。 十分に検査をして、先のような原因でなければ、まずはお母様が召し上がりたいものや召し上がりやすいものを探していくことが近道かも知れません。 腎不全という病気には食事制限がつきもので、あれはダメ、これもダメと言われてしまいますが、検査結果に問題がなければ何をお食べになってもよいのです。 お母様にお摂りいただきたいカロリー(エネルギー)の目標設定をしてカリウムの摂取や体重増加にも十分にお気をつけいただきながらお食事を検討してみてはいかがでしょうか? 看護師さんに相談するだけでなく、管理栄養士さんや主治医の先生も含めてご相談されてみてください。 [回答日 2021/3/18]

  • [Q525]I型糖尿病を20歳代で発症し20年以上経過、2年前から人工透析を受けている家族の件でご相談です。

    (質問のつづき) 透析後に38度の発熱により歩行困難となり、それに加え透析を普段は4時間かけて行うところ、半分の時間で済ませたようで高カリウムにより救急搬送で入院となりました。いまだに熱が上下しており、歩行もおぼつかない状態です。療養型ですので積極的な治療もしていませんが、単に下肢筋力の低下とは思えず、何らかの感染症は考えられますでしょうか。 [回答] まず、大事なことは、主治医の先生にしっかりとご相談してください。 ご質問内容から推察して、一般的なことを回答します。 ●感染症の可能性について 20年以上糖尿病と闘っていらっしゃるとのことですので、免疫の力が低下していると想像されます。 ほぼ2か月間発熱が解決していないということは何らかの感染症が存在している可能性はあると考えた方がよいと思われます。 熱と下肢の筋力低下とを合わせて考えると脊椎や腸腰筋などの感染症がないかどうかを確認することも必要かもしれません。 ●筋力低下や歩行困難の原因について 現在は療養型の病院でリハビリをお受けになっているとのことですが、その前の病院で様々な検査をお受けになっていると思われます。 筋力低下や歩行困難の原因を突き止める検査として腰部のCTやMRIをお受けになっていると思いますが、その結果をお聞きなっていらっしゃるでしょうか? また、発熱の原因や経過を確認するために血液検査でCRPという項目や、血液培養という検査をお受けになっていると思われます。 これらの検査結果に問題がなかったのかどうかもお手元にあるようでしたら、確認をしてみて下さい。 ●主治医の先生にしっかりとご相談をしましょう 糖尿病から腎臓を悪くされて血液透析をお受けになっている方では、原因がなかなかつかめない発熱を経験することが時々あります。 いただいた御質問にあるように、療養型の病院では詳細な検査は行われないと思いますので、前の病院の主治医の先生と、上に書きました検査の結果がどのようであったのかを含めて、相談をされた方がよいかも知れません。 発熱が解決をして、歩行のリハビリテーションが順調に進むことを心からお祈り申し上げます。 [回答日 2021/3/5]

  • [Q524]友人のお母様が10年以上前から透析をしているのですが、腰や背中の辺りに痛みや違和感が出る時があり寝れなくなることが多々あるそうです。

    (質問のつづき) いろいろな病院に行ってみても原因がわからないとなると、ストレス性のものなのでしょうか?痛みや違和感の原因がわからない、対処のしようもない状態です。 [回答] ●痛みの原因について 透析をお受けになっている方で痛みを訴える方は少なくありません。 また、申し訳ない話なのですが、その痛みの原因がよくわからずに痛み止めを常用していただいている方も、これまた少なくないのが現状です。 慢性的な痛み(特に腰痛)は、心理的なストレスとの関連が強いことは学会のガイドラインにも書かれています。 もしストレスが原因の痛みであるとすれば、鎮痛薬だけではなく抗うつ薬などが効果的であるとされています。 ただし、ストレスが原因であると確定させることは容易ではありませんし、ストレスと決めつけて、隠れた病気を見逃すようなことがあってはいけません。 ●麻酔科(ペインクリニック)を受診される選択も すでにいろいろな科を受診されているようですので、この上、さらに他の医療機関を受診するのは大変とは思いますが、もしまだ受診されていないようでしたら、麻酔科(ペインクリニック)を受診されることは一つの方法だと考えます。 どのような科を受診されるのか、どのような治療を行うのか、透析の主治医の先生とよく相談されるよう、お伝えになって下さい。 [回答日 2021/2/3]

  • [Q523]妻が腹膜透析をやりだしてから3ヶ月程たったとき、チューブが何の前ぶれもなく抜けました。また手術をして腹膜透析をする事は可能ですか?また、こんなに簡単にチューブは抜けるものなのですか?

    [回答] ●カテーテルがお腹から抜けるのは稀なケース チューブ(私どもはカテーテルと呼んでいます)が抜けたとのことですが、これは「お腹から抜けた」ということでしょうか? だとすると、とても稀なことだと思います。 カテーテルは、お腹の腹膜というところを貫通するところで、かなりしっかりと糸で縫い付けます。 また、カテーテルには2か所、カフというものが付いており、この2つのカフが、それぞれ皮膚の下で癒着をして、カテーテルを固定する力となります。 手術から3か月経っていれば、癒着はかなりしっかりしていると思われます。 実際に、私にはカテーテルが自然に抜けたという経験はありません。 ●カテーテルが抜けてしまった後 さて、カテーテルが抜けてしまった後ですが、そのカテーテルが抜けたところからお腹の中にバイ菌が入ると腹膜炎を起こす可能性があります。 この腹膜炎を起こしていなければ、また、起こしてしまっても腹膜炎が十分に治っていれば、再び腹膜透析をお受けになっていただくことは可能だと思います。 主治医の先生と相談しながら、治療方法を選択して下さい。 [回答日 2021/1/19]

  • [Q522]新型コロナウイルス感染症の対策について質問します。血液透析治療を受けている間、激しい咳をする患者が近くに居て飛沫感染がとても気になるし、恐怖さえ感じる時があります。

    (質問のつづき) 本来、透析室内の感染対策はどのようにあれば良いのでしょうか。 [回答] 血液透析をお受けになっている方は、定期的に医療機関に通院される必要がありますから、外出を避けて自宅で過ごす、というわけにはいきません。 加えて、基礎疾患のある方は新型コロナ肺炎が重症になりやすいと言われており、腎臓病をお持ちの方も、この「基礎疾患」に含まれますので、御心配のことと思います。 さて、御質問にある透析室内の感染対策ですが、通常言われている距離を空ける対策が、もっとも望ましいのだろうと考えています。 しかしながら、現実的には、ベッドとベッドの間を現行よりも広くできる透析施設はほとんどないでしょう。 ですので、現実的な対応として、来院ごとにお熱を測らせていただき、マスクを着用していただき、37.5℃以上の熱が2日以上続いた場合には、ウイルスに感染しているかどうかのPCRという検査をお受けいただくという形になります。 御質問にあるように、咳をされているけれど熱がない方の場合で、PCR検査をお受けになれない場合は、疑い例として、個室透析が可能であれば個室透析とさせていただきます。 個室を用意していない透析施設がほとんどですので、その場合には、他の患者さんと離して透析治療を行うか、時間をずらして他の患者さんがいない時間帯に治療を行うか、それが不可能であればスクリーンやビニールシートなどで咳によって吐き出される痰の飛沫が拡がらないようにするということが行われます。 透析施設によって、どの対策を講じることが可能かが異なりますので、主治医の先生にお尋ねになってみて下さい。 [回答日 2021/1/15]

  • [Q521]母が透析患者です。元々便通が悪く薬を処方してもらってましたが、なかなか出ない日が続いたらしく吐いてクリニックに入院して一か月が経ちます。母の痩せ方が急で7kg位減っていて心配しています。

    (質問のつづき) 主治医の先生も体力もなく動脈硬化も進んでて、いつどうなるかと今までに3回言われています。癌は血液ではわからないんでしょうか? [回答] ●痩せが目立った時の癌のチェックは大切 透析をお受けになっている方はお痩せになることが多いのですが、急に、しかも7kgもお痩せになるということになると、腎臓が悪いせいだけとは言い切れないと思います。 痩せが目立ってきた時に、癌(悪性腫瘍)がないかどうかをチェックすることはとても大切です。 お母様の体力が御心配とのことですが、例えばPET(陽電子放射断層撮影)という検査であれば、寝ているだけでほぼ全身の癌のチェックができます。 ですが、保険診療の適応に条件があり、保険が使えないと高額な(10万円を超える)検査となります。 また、検査ができる装置を備えている病院が少ないという課題もあります。 ●さまざまな癌の検査について 御質問にある血液検査ですが「腫瘍マーカー」と呼ばれている検査項目があります。 癌の時に異常値が出るという血液検査ですが、癌があっても数値が正常なことがあり、また反対に、癌ではないのに検査に異常値がでることもあります。 このため、お体に隠れた癌がないかどうかをチェックするための検査としては、限界があります。 お母様に関してですが、胸のレントゲンは受けられますよね。 お痩せになるほどの肺癌があれば、通常のレントゲンでも写ってくることが多いと考えられます。 次にお腹の中ですが、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・子宮・卵巣の癌であれば、ごく早期であれば難しいですが、進行してくると超音波の検査(エコー)で診断が可能になってきます。 そうすると、もし、お痩せになるほどの癌が隠れているとすれば、胃や腸など消化管の悪性腫瘍が、あるいは稀な(神経や筋肉などに発生する)癌ということも考えられます。 胃や腸にできる癌で、きちんと癌の有無を確認できる腫瘍マーカーは残念ながらありません。 内視鏡検査(胃カメラや大腸カメラ)をお受けになる必要がありますが、お母様が検査を受けられるかどうかはご確認ください。 ●栄養や臓器の働きもしっかり確認を 急激にお痩せになっている場合、癌だけではなく、栄養は十分に摂れているか、心臓や肝臓などの臓器の働きはきちんとできているか、甲状腺や副腎といったホルモンを作る臓器の働きに問題はないか、などをチェックする必要があります。 主治医の先生とよく相談をされて、今後の検査などの対応をお決めになってみて下さい。 [回答日 2020/12/15]

  • [Q520]私が通院している透析病院では透析中に排便・排尿をもようした場合は、透析ベットの周囲を囲って用をたすようです。実際には難しく、プライバシーの問題もあると思います。他に方法はないのでしょうか?

    [回答] 透析中にトイレに行きたくなることは珍しくありません。 透析中のお身体の状態ですが、血圧が不安定で下がりやすく、透析を中断して歩いて(あるいは車イスで)トイレまで行って用をたしていただくことが危険なこともあります。 それで、「安全第一」と考えれば透析のベッド上での排便・排尿をしていただくことになります。 ですが、御指摘の通り、まずベッド上で寝ている姿勢での排便・排尿というのはかなり難しいことです。 それに加えて、いくらスクリーン(衝立)で囲いをしたとしてもやはり多くの患者さんやスタッフがいる透析室で用をたすことは大きな抵抗があると思います。 ですので、当院では透析中の血圧が安定している方の場合は透析を中断して、トイレまで行っていただいております。 私の知る限りでは、そのようにしている透析病院・透析クリニックの方が多いように思います。 [回答日 2020/11/19]

  • [Q519]乳がんの手術後(右乳房の全摘術とセンチネル生検後)、このシャント側で透析を継続しても問題ないでしょうか?

    (質問のつづき) もしシャント側で透析継続が望ましくないのであれば、どのように透析を継続するべきでしょうか? [回答] ●シャント側での透析の継続について 透析をお受けになっている方で乳がんの手術をお受けになる方は少なくありません。 乳がんの切除をお受けになり、同時にリンパ節の郭清という処置(リンパ節転移があった場合、転移リンパ節を残さないように取る処置です)をお受けになると、その側の腕が腫れることがあります。 そちら側にシャントがあると、腫れのために穿刺が難しくなることがあります。 センチネル生検だけで、郭清を行わなければ、腫れることは少ないと思いますが、絶対に腫れない、という保証があるわけではありません。 ●シャントの使用が継続できなくなったとき もし、シャントが腫れてしまって穿刺が困難になったり、腫れがひどいために腕の使用に支障が出るような場合は、シャントを閉鎖し、反対側(左側)に新たにシャントを作ります。 まずは、乳がんの摘出手術をお受けになって、その後の経過を見て、透析主治医の先生と相談しながら対応をお決めになって下さい。 [回答日 2020/11/3]

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