[Q17]透析を受けていて妊娠・出産できるのでしょうか?
[回答] 透析をお受けになっている方の出産例について、きちんとした統計は ありませんが、1996年に東京女子医大の東間先生という先生が 172例の妊娠例を報告しています。 この報告に入らなかった方がいるでしょうし、妊娠はしても出産に 至らなかった方もいるものと考えられます。...
[Q16]色素沈着を防ぐことはできるのでしょうか?
[回答] 特に女性の透析患者さんを悩ませていることの1つだと思います。 色素沈着は命に関わることではないのですが、女性にとっては(男性も) 美しく生活できることも重要なことであり、透析の目的が社会復帰である も考えれば、より楽しい社会生活にも重要なことと考えています。...
[Q15]透析治療を受けながら仕事をしてもいいのでしょうか?
[回答] 血液透析の治療目的(目標)の一つは「社会復帰」です。 仕事をしていただくのは、体調さえよければ、まったく問題ありません。 お勤めの方で、時間が不規則なお仕事の場合は、 会社側とよく相談し勤務時間の調整をしていただければよろしいかと思います。...
[Q14]治療費はどれくらいかかるものなのですか?
[回答] 透析に関しては、公的な補助の制度が確立しております。 まずは「特定疾病療養制度(僕たちはマル長と呼んでいます」という 制度があって、透析にかかる医療費は月に1万円を 負担していただければ、残りの医療費は公的機関から 支払われることになっています。...
[Q13]透析と合併症にはどのような関係があるのでしょうか?
[回答] 透析療法は、われわれ医療従事者にとっても、患者さんやご家族にとっても、合併症との戦いです。 心筋梗塞や脳卒中を引き起こす動脈硬化、悪性腫瘍や肺炎といった、直接命に関わる合併症から、骨折・かゆみ・不眠といった、 それ自身は命に関わらないとしても、患者さんを苦しめる合...
[Q12]透析に関する知識がほとんどありません。どのような本を読めばいいのか教えてください。
[回答] 私もすべての本に目を通しているわけではないので、 あくまで参考程度の意見、という前提で話をします。 まずは原則として、厚くない本、もっと言ってしまえば薄い本を おすすめします。イラストが多いのもいいですね。 厚い本は、透析のすべてを網羅しているようで、「これ一冊で...